新作36mmケースは新解釈のスタンダードか?
「ピアジェ ポロ」デイト
自動巻き(Cal.500P1)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径36.0mm、厚さ8.8mm)。5気圧防水。インターチェンジャブルストラップ。154万円(税込み)
右:ピアジェ「ピアジェ ポロ」デイト
自動巻き(Cal.500P1)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径36.0mm、厚さ8.8mm)。5気圧防水。インターチェンジャブルストラップ。239万8000円(税込み)
しなやかな専用ブレスレットを作り上げたゴールドスミスの手腕
薄型ムーブメントの旗手であり、歴史的にも稀代のデザインセッターであり続けたピアジェ。その成功を支えたもうひとつの要因は、同社が卓抜したゴールドスミスであったことだ。他社がマネの出来ないような異形ケースを作れたのも、ハイジュエラーとして磨き上げた金細工の技があったればこそだ。そんなバックボーンの中から生まれた初代「ポロ」が画期的だったのは、ラグジュアリーの象徴だったゴールドケースに、しなやかなリンク式ブレスレットを組み合わせたこと。その装着感の素晴らしさは、デザインが完全刷新された現行の「ピアジェ ポロ」にも受け継がれている。
ユニセックスとして発表された新作36mmケース
世代を経るごとに、スポーティーな性格を強めていった「ピアジェ ポロ」。しかし2021年に発表された新作の「ピアジェ ポロ」は、その流れに一石を投じる存在になるかもしれない。いわゆる「ピアジェ ポロ S」調のデザインコードを受け継ぎながら、より小ぶりな36mmケースが登場したのである。重要な点は、これをレディス向けではなく、ピアジェがユニセックスと明言したことだ。
小径ウォッチは再びスタンダードに返り咲くか?
ファーストデリバリーとなるラインナップを見る限り、ディテールの作り込みはレディスを強く意識したものだろう。インデックス内に添えられたダイヤモンドはいかにもフェミニンだ。しかし、ピアジェがこれをユニセックスと位置付けるからには、シェアユース以上の戦略が隠されているのかもしれない。そのヒントになりそうなのは、ケースの厚さだ。小径フルローターのCal.500P1を搭載する36mmのケース厚は8.8mm。決して超薄型ではないが、非常にバランスのとれたプロポーションであることは間違いない。かつてはメンズウォッチのスタンダードサイズだった36mmケース。現在でも同様のケースは存在するが、その厚さは10〜12mm程度が標準となっているようだ。そこから“ほんの少しだけ薄い”という絶妙なバランスが、果たして大きなアドバンテージとなるか? その判断は、実際に腕に着けた人たちの判断に委ねたい。
自動巻き(Cal.500P1)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KPG(直径36.0mm、厚さ8.8mm)。5気圧防水。インターチェンジャブルストラップ。598万4000円(税込み)
右:ピアジェ「ピアジェ ポロ」デイト
自動巻き(Cal.500P1)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KPG(直径36.0mm、厚さ8.8mm)。5気圧防水。インターチェンジャブルストラップ。433万4000円(税込み)
自動巻き(Cal.500P1)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KWG(直径36.0mm、厚さ8.8mm)。5気圧防水。インターチェンジャブルストラップ。1980万円(税込み)
右:ピアジェ「ピアジェ ポロ」デイト
自動巻き(Cal.500P1)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。18WG(直径36.0mm、厚さ8.8mm)。5気圧防水。インターチェンジャブルストラップ。743万6000円(税込み)
「ピアジェ ポロ」のコレクションが揃うピアジェ ウォッチフェア開催
9月20日(月・祝)〜10月31日(日)まで、全国のピアジェ ブティックで「ピアジェ ウォッチフェア」が開催される。新作の「ピアジェ ポロ」デイトをはじめ、コレクションが一堂に会する。期間中に「ピアジェ ポロ」を購入または成約すると、オリジナルウォッチケース(数量限定)などの特典が付く。
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