ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史と魅力。代表的なコレクションを紹介

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2023.01.17

ヴァシュロン・コンスタンタンのコレクション

ヴァシュロン・コンスタンタンの代表的なコレクションを見ていこう。いずれもメゾンの魅力がふんだんに詰め込まれた傑作揃いだ。

エレガンスを携えたスポーティーウォッチ「オーヴァーシーズ」

オーヴァーシーズ

数多くのラグジュアリースポーツウォッチの中でも、とりわけ高い人気を誇るモデルのひとつが「オーヴァーシーズ」。シンボリックなマルタ十字をベゼルとブレスレットのデザインにさり気なく取り入れ、他のラグスポにはない個性を示している。自動巻き(Cal.5100)。37石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径41mm)。15気圧防水。319万円(税込み)。

「オーヴァーシーズ」は1996年に誕生した、ヴァシュロン・コンスタンタンのスポーツラインだ。

オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」やパテック フィリップの「ノーチラス」と同様、ラグジュアリースポーツウォッチに分類されるモデルである。

雲上ブランドらしい優雅さをまといつつ、スポーツウォッチとしての実用性も特徴とする。購入時に2~3種類のストラップが付属している点も魅力だ。

オーヴァーシーズはこれまでに、2回のモデルチェンジが行われている。さまざまな派生モデルも展開されているため、好みに合わせて選べるだろう。

伝統と共存するモダニズム「フィフティーシックス」

フィフティーシックス・オートマティック

ダークグレーのストラップとステンレススティール製ケースの組み合わせがモダンで落ち着いた印象を与える「フィフティーシックス・オートマティック」。オーヴァーシーズと同様、こちらも現在では高い人気を誇っている。自動巻き(Cal.1326)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。SS(直径40mm)。3気圧防水。174万2400円(税込み)。

伝統と革新性を併せ持つ「フィフティーシックス」は、ブランド初の自動巻きムーブメントを備えた往年の名機「Ref.6073」にオマージュを捧げるコレクションである。

ひと目見て雲上時計だと分かるクラシカルなデザインは、1956年に誕生したRef.6073から着想を得ている。とりわけマルタ十字モチーフのラグが印象的だ。

大胆なデザインのケースと古典的な文字盤のコントラストが、時計に個性を与えている。他のコレクションにはない、ユニークな印象を与えられる時計といえよう。

クラシカルな意匠が目を引く「パトリモニー」

パトリモニー・マニュアルワインディング

ミニマルなデザインで高い支持を得る「パトリモニー」コレクションの中でも代表的なモデルが、写真の「パトリモニー・マニュアルワインディング」。ケース厚6.8mmのプロポーションが気品を漂わせる。手巻き(Cal.1400)。20石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KWG(直径40mm)。3気圧防水。286万円(税込み)。

2004年に登場したヴァシュロン・コンスタンタンのドレスライン「パトリモニー」は、メゾンの伝統を現代的に再解釈した正統派コレクションだ。クラシカルかつシンプルな意匠が美しい。

シンプルを極めれば2針に行き着くことを、パトリモニーの美しさが証明しているともいえるだろう。一切の無駄を削ぎ落とした至高のドレスウォッチである。

極めて細いベゼルやショートラグは、スリムなプロポーションと優れた装着感を与えてくれる。調和の取れたデザインにより、パテック フィリップの「カラトラバ」とも比較されるコレクションだ。

スクエアケースに込められた個性「ヒストリーク」

ヒストリーク・アメリカン 1921

膨大なアーカイブピースの中から、とりわけ象徴的なモデルをモダンにアレンジするデザインワークで支持を得る「ヒストリーク」コレクション。写真の「ヒストリーク・アメリカン 1921」は、誕生から100周年の節目となった2021年に発表され、注目を集めた。手巻き(Cal.4400 AS)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KWG(縦40×横40mm)。3気圧防水。523万6000円(税込み)。

コレクターから愛された価値あるモデルを、現代風にアレンジして復刻させたコレクションが「ヒストリーク」だ。

1755年の創業以来積み重ねてきたメゾンの歴史が、ラグのデザインに投影された。それぞれのラグにシンプルでありながらモダンにアレンジしたディテールを付与することで、強烈な主張を生み出している。

そのひとつである「ヒストリーク・アメリカン1921」のベースとなったのは、モータースポーツファンのアメリカ人顧客に向けて、1920年代に作られたモデル。スクエアケースに斜めの文字盤を備え、運転中でも時刻をしっかりと読み取れるようになっている。


ヴァシュロン・コンスタンタンの人気モデル

ヴァシュロン・コンスタンタンの代表コレクションから、特に人気のモデルを紹介する。それぞれに違った特徴や魅力をチェックしておこう。

オーヴァーシーズ・クロノグラフ Ref.5500V/110A-B148

オーヴァーシーズ・クロノグラフ

オーヴァーシーズ・クロノグラフ
自動巻き(Cal.5200)。54石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約52時間。SS(直径42.5mm)。15気圧防水。ブティック限定。462万円(税込み)。

Ref.5500V/110A-B148は「オーヴァーシーズ・クロノグラフ」の現行モデルである。2016年にフルモデルチェンジが行われて発表された。

新たにトランスパレントバック仕様となり、ジュネーブ・シールの認証を受けた自社製ムーブメントCal.5200を鑑賞できるようになっている。

付属するストラップはアリゲーターとラバーの2種類だ。ステンレススティール製ブレスレットから、気分に合わせて交換できる仕様となっている。

フィフティーシックス・オートマティック Ref.4600E/000A-B487

フィフティーシックス・オートマティック

フィフティーシックス・オートマティック
自動巻き(Cal.1326)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。SS(直径40mm)。3気圧防水。174万2400円(税込み)。

1956年の名作を受け継ぐ「フィフティーシックス」の中でも、洗練された配色が魅力のモデルが「フィフティーシックス・オートマティック(Ref.4600E/000A-B487)」だ。

分割表示ダイアルとペトロールブルーのストラップが、ステンレススティール製ケースと見事に調和している。雲上ブランドならではの細部にわたる丁寧な仕上げも美しい。

搭載するムーブメントは自動巻きのCal.1326で、トランスパレントバックから眺められる。マルタ十字から着想を得た22Kゴールド製のローターが、気分を高めてくれるだろう。

パトリモニー・オートマティック Ref.85180/000R-9248

パトリモニー・オートマティック

パトリモニー・オートマティック
自動巻き(Cal.2450 Q6/3)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KPG(直径40mm)。3気圧防水。411万4000円(税込み)。

「パトリモニー・オートマティック(Ref.85180/000R-9248)」はブランドのドレスライン「パトリモニー」の3針モデルである。インデックスと針のシルエットは1950年代のデザインに影響されたものだ。

ミニッツトラックはダイヤモンドで研磨された18Kピンクゴールド製である。独特の輝きを放ちながら、文字盤の外周を繊細に彩っている。

シンプルでありながらも繊細な作り込みによって醸し出される高級感は、まさに雲上ブランドにふさわしいといえよう。

トランスパレントバックから、自動巻きムーブメントCal.2450 Q6/3の動作美を鑑賞できるのも魅力だ。


歴史と伝統に裏付けられた技術を堪能しよう

ヴァシュロン・コンスタンタンは世界三大時計ブランドのひとつだ。ブランドのシンボルであるマルタ十字のロゴや、卓越した時計製造技術が大きな特徴である。

18世紀ジュネーブの時計職人たちから受け継いだ品質に対するこだわりも、雲上ブランドたるゆえんであろう。

中でも「オーヴァーシーズ」や「フィフティーシックス」「パトリモニー」といった代表作は、雲上時計としての地位を確立している。ヴァシュロン・コンスタンタンの時計を手に取り、歴史と伝統に裏打ちされた技術を堪能してみよう。



Contact info:ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755



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