愛好家に“刺さる”時計の作り手、その名はロンジン

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2024.04.29

ロンジンのコレクションを選ぶ

ロンジンは入手しやすい価格でありながら、高品質な時計を豊富にリリースしている。ブランドを代表するコレクションをチェックしておこう。

硬派な魅力にあふれる「ロンジン マスターコレクション」

ロンジン マスターコレクション

「ロンジン マスターコレクション」Ref.L2.910.4.78.3
ダイアルに施されたバーリーコーンのギヨシェに加え、アラビア数字のインデックスを用いるなど、クラシカルな表情にまとめた「ロンジン マスターコレクション」。写真はアニュアルカレンダー機能を備えたモデルだ。自動巻き(Cal.L897)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SS(直径40mm、厚さ10.8mm)。3気圧防水。38万600円(税込み)。

2005年に発表された「ロンジン マスターコレクション」は、ロンジンの経験と技術が余すところなく詰め込まれた、ブランドを代表するコレクションのひとつである。

ロンジンの誇る自社製機械式ムーブメントが、すべてのモデルに搭載されていることに加え、歴史を体現した、クラシカルかつ洗練された硬派なデザインも魅力だ。

インデックスには、アラビア数字、ローマ数字、バータイプのいずれかを採用している。ステンレススティール製のケースは、直径25.5~42mmのラウンド型だ。

高機能かつスポーティーな「コンクエスト」

研修用

「コンクエスト」Ref.L3.835.4.32.6
2023年にリニューアルした「コンクエスト」のクロノグラフモデル。1954年の初代コンクエストから着想を得つつ、モダンなテイストも備えている。自動巻き(Cal.L898.5)。37石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約59時間。SSケース(直径42mm、厚さ14.3mm)。10気圧防水。59万2900円(税込み)。

「コンクエスト」は、ロンジンが1954年に同ブランド初のウォッチコレクションとして登録された。2023年、この1954年当時のオリジナルを着想源としつつ、モダン・スポーティーと言うべき、洗練された印象もまとった新世代モデルが登場した。

なお、クロノグラフモデルのほか、ケース径41mmまたは34mmの3針モデルもラインナップされている。文字盤のバリエーションがクロノグラフまたは径41mmモデルで3種展開。34mmモデルでは、シルバーサンレイダイアルまたはマザー・オブ・パールにダイヤモンドインデックスをあしらったダイアルが用意され、さらにベゼル上にもダイヤモンドを配したバリエーションが展開される。

いずれも10気圧防水を備えているため、アクティブなシーンでも活躍してくれるロンジンウォッチだ。

スーツにもマッチする「ロンジン レジェンドダイバー」

ロンジン レジェンドダイバー

「ロンジン レジェンドダイバー」Ref.L3.774.4.90.2
1950〜60年代に製造された回転式インナーベゼル搭載のダイバーズウォッチに着想を得た「ロンジン レジェンドダイバー」。写真は、ダイアルにブルーのグラデーションカラーを施すとともに、同色のレザーストラップを組み合わせた2021年発表のモデル。自動巻き(Cal.L888)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径42mm、厚さ12.7mm)。30気圧防水。38万8300円(税込み)。

ロンジンが1950〜60年代に製造していたダイバーズウォッチを再解釈したコレクションが「ロンジン レジェンドダイバー」である。過去の名作を再現したヘリテージコレクションのひとつだ。

ロンジン レジェンドダイバーでは、軍用時計としての側面が強かった当時のデザインを忠実に再現している。視認性の高い質実剛健な文字盤は、ヴィンテージ感あふれるデザインだ。

誤作動を防ぐためのインナーベゼルや、ボックス型に加工されたサファイアガラスの風防も、時計愛好家の心を捉える要素である。スーツスタイルにも程よくマッチするだろう。


注目すべきロンジンの人気モデル

ロンジンの代表コレクションから、人気モデルをピックアップして紹介する。時計を比較する際の参考にしよう。

ロンジン マスターコレクション Ref.L2.409.4.78.6

ロンジン マスターコレクション

自動巻き(Cal.L899)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径34mm、厚さ11.1mm)。3気圧防水。39万8200円(税込み)。

Ref.L2.409.4.78.6はロンジン マスターコレクションに、ムーンフェイズを搭載したモデルだ。ムーブメントには約72時間のパワーリザーブを誇るCal.L899を搭載している。

バーリーコーンのギヨシェ彫りが施されたシルバーの文字盤からは、クラシカルで上品な雰囲気が醸し出されており、ブルーのリーフ針も存在感を放っている。

3針とアラビアインデックスのシンプルなデザインで、視認性が高められている点もポイントといえよう。トランスパレントバックからは内部の精密機械を鑑賞できる。

ロンジン マスターコレクション Ref.L2.843.4.73.2

自動巻き(Cal.L893)。26石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径38.5mm、厚さ10.2mm)。3気圧防水。37万8400円(税込み)。

2022年、ロンジンは創業190周年を迎えたこの年、「ロンジン マスターコレクション 190周年モデル」として、クラシカルな意匠を備えたドレスウォッチを発表した。この時計は日付を持たず、機能はシンプルに3針のみと、まさにクラシック。また、手彫りを思わせるような凝ったインデックスや優美な青針を備えつつ、手の届きやすい価格(現在でも税込み36万9600円!)で販売されたことから、時計愛好家を中心に高い注目を浴びた。

この190周年モデルをベースに、翌23年にバリエーションとして、いっそうクラシカルを打ち出して登場したのが本コレクションである。ケース径は38.5mmと小さくなり、さらに6時位置にセンターセコンドを配している。凝ったディテールや良心的な価格設定は引き続き受け継がれているため、本コレクションもまた人気を博している。

ロンジン レジェンドダイバー Ref.L3.374.4.50.0

ロンジン レジェンドダイバー

自動巻き(Cal.L592)。22石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径36mm、厚さ11.9mm)。30気圧防水。36万1900円(税込み)。

Ref.L3.374.4.50.0は「ロンジン レジェンドダイバー」コレクションの中でも、コンパクトでシックな印象のあるモデルだ。黒のレザーに白のステッチが施されたストラップは、カジュアルな雰囲気の中にも洗練されたアクセントを添える。

ケース径36mmのスモールサイズでありながら、ペイントされたインデックスによる高い視認性や30気圧防水など、優れた機能性を備えている点も特徴である。

ムーブメントには自動巻きのCal.L592を搭載している。ダイバーの命を守るためのインナーベゼルや防水性を向上させるねじ込み式リュウズも、機能上の大きなポイントだ。

質実剛健なデザインと優れた性能を兼ね備えた1本といえよう。


ロンジンは一生モノにふさわしい

ロンジンは、奥深い歴史や輝かしい受賞歴を特徴とするスイスの老舗時計ブランドであり、リリースされる数多くの時計は、いずれも堅実なデザインと精密度の高さを大きな魅力としている。

上品さと渋さを併せ持つロンジンの腕時計は、生涯を通して身に着ける時計としておすすめである。人気モデルを中心に数ある製品を比較して、好みの1本を選んでみよう。



Contact info: ロンジン Tel.03-6254-7350


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