ダイバーズらしく視認性も良好
視認性も良好である。ダイバーズウォッチということもあり、太い時針と分針、そしてインデックスはもちろんのこと、特に秒針が素晴らしい(実は私は昔からこの秒針に強く憧れていた。私が時計好きになった頃、この形状の秒針はセイコーダイバーズの特別なモデルにしか使われていなかったと記憶している)。
全体的にカーキグリーンのような色味の中に、“紅一点”赤いドットが良いアクセントになっている。手に取る前は、「まるで日の丸みたいでかっこいいなぁ」とあくまでもデザインとして好みであったが、実生活の中で着用してみると、瞬時に秒針がどこにいるか把握しやすいという利点があることに気が付いた。
これがもしも全て赤色に塗装されていると、逆に秒針に目が奪われてしまう可能性があるし、デザインバランスも崩れてしまうかもしれない。デザインと実用性を兼ね備えた丁度良い塩梅の“日の丸秒針”だと感じた。
約1週間、SBDC143を色々なところに連れて回ったが、この時計が最も映えたのは報国寺の竹林だろうか。伝統技法のストラップ、日の丸を思わせる秒針、和紙のような文字盤など随所に感じる和のエッセンスが、風に揺れる笹の音や岩と苔の厳かさに共鳴していたと感じた。個人的には海や雪山よりも、山や田んぼ、林など緑豊かな場所が似合う時計だと思う。
その重厚感ある見た目とは裏腹に軽快な着け心地が魅力なSBDC143。人とは少し違う、Going my wayな人たちに最適な“アドベンチャーウォッチ”として、日常の散歩からハードな場面まで気持ちよく使えるタフな相棒となることだろう。
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