グランドセイコー 創業140周年限定モデル5選
2021年、グランドセイコーは、セイコー創業140周年を記念した限定モデルを多数発表した。なかでも目を引く5本を紹介する。
【2021本限定】創業140周年記念限定モデル(SLGA007)
グランドセイコーのクォーツモデルを製造する長野の「信州 時の匠工房」。そこから東南にある諏訪湖をイメージしてデザインされたのが「SLGA007」だ。
諏訪湖のおだやかな水面は、深く青い文字盤上にやわらかな波模様として表現された。12時位置に配されたロゴと秒針にのみ施された金色は、早朝の諏訪湖にさす朝日を表している。深い青と上品な金色が非常に絶妙で魅力的な1本。ケースバックには「LIMITED EDITION」とシリアルナンバーが入っている。
【500本限定】創業140周年記念限定モデル(SBGC240)
スプリングドライブ式のクロノグラフモデル。外装はステンレススティールをベースに、18Kイエローゴールドとブラックセラミック製のベゼルを組み合わせ、素材同士のコントラストが際立っている。リュウズにもゴールドを採用し、圧倒的存在感が魅力だ。
【350本限定】創業140周年記念限定モデル(SBGW260)
1960年に満を持してリリースされた初代グランドセイコー。本モデルは、初代モデルのデザインをそのままに18Kピンクゴールドを使って復刻させたモデルだ。
ケースとインデックス、針にもピンクゴールドを採用し、時計全体に漂う、やわらかく華やかな雰囲気が魅力。シースルーバックを採用しているため、ムーブメントが鑑賞できるのもポイント。また、ムーブメントには「精工舎」時代のロゴマークである“丸角Sマーク”も刻印された、アニバーサリーモデルにふさわしい仕上がりの1本だ。
【140本限定】創業140周年記念限定モデル(SLGH007)
セイコーの創業者・服部金太郎は創業時に「急ぐな休むな」という信条を掲げた。この時の信条は、現在も継承されグランドセイコーの時計づくりに影響を与えている。
最大の特徴は文字盤に描かれている木目のようなパターンで、これは「グランドセイコースタジオ 雫石」のそばにある雫石神社の杉の木をモチーフとしている。また、服部金太郎の信条が継承されていることを年輪に表したものだ。溝の彫られたインデックスと太く存在感のある時針が特徴的。
【15本限定】創業140周年記念限定モデル(SBGD207)
長野県「マイクロアーティスト工房」からほど近い森にある「御射鹿池(みしゃかいけ)」。97個のダイヤモンドと24個のグリーンガーネットを使って水面に映る森の情景を表したモデル。文字盤には深く絶妙な緑色の白蝶貝が使われ、神秘的な雰囲気をまとっている。
グランドセイコー 限定モデル3選
創業を記念した限定モデルのほかにも、グランドセイコーにはさまざまなモチーフをデザインに落とし込んだ、エレガントなモデルがリリースされている。
【1500本限定】44GS 55周年記念限定モデル(SBGY009)
1967年に発表した「44GS」の55周年を記念した限定モデル。俳人・与謝蕪村が詠んだことで有名な「月天心」をモチーフしており、夜空のような深いネイビーの文字盤には中心に寄るほど細くなる放射線状のラインが入っている。
12時位置のゴールドカラーのGSロゴは満月を、同じくゴールドカラーの秒針は満月から差す月明かりを思わせる、非常にロマンチックなモデルだ。
【700本限定】クロノグラフ15周年記念限定モデル(SBGC249)
2007年に誕生した「キャリバー9R86」の15周年を記念したモデル。セイコースタイルとして新たに編み出されたデザイン文法「エボリューション9スタイル」を軸に、クロノグラフとGMT機能が備えられている。
文字盤の深く吸い込まれるようなネイビーブルーは、「時をつかさどる宇宙」を表現。ボリュームのあるモデルだが、ブライトチタンを用いることで軽快な装着感を実現している。
【5本限定】8 Days ジュエリーウオッチ 限定モデル(SBGD209)
グランドセイコーは獅子(ライオン)をブランドシンボルに掲げている。ホワイトライオンをテーマにデザインされた本モデルは、ケースとベゼル、ダイアルに267個のダイヤモンドと26個のブラックスピネルをセットした。文字盤の模様は、ライオンのたてがみの毛並みを表現しており、真っ白なクロコダイルのストラップ含め、高貴で独創的なジュエリーウォッチに仕上がった。
世界が認める日本の時計ブランド
グランドセイコーは、人によっては“地味で普通”な時計だと感じることもあるだろう。実際、海外の高級時計のような目を引く派手さや奇抜さはない。
ただ、グランドセイコーには「最高の普通」がある。普通の中にあるこだわりや繊細さが光るデザインは、トレンドに左右されることなく年齢や好みが変わっても使い続けられる。
堅実に積み重ねてきた時計づくりに対する追求心や誠実さ、そして圧倒的な技術は、時計業界の歴史を変え世界が認める日本ブランドにまで成長した。今後、どのような時計づくりで我々を驚かせてくれるのか楽しみで仕方がない。
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