ユニセックスで使うならベルトサイズに注意かも
着用モデルはストラップがユルかったため、ニットの上から着用。これでも悪くはないが、知的なデザインなので、やっぱり腕に直に着けたかった……。ミリタリーなデザインならローゲージニットの上から巻いてもハマるんですけどね。
さて、タンジェントは顔も良く、薄型で着け心地も良く、さらには自社製ムーブメントということもあり中身も満足できる。ただ、1点だけ注意が必要だと思ったのは、ストラップの長さだ。ストラップは購入時にXS〜XLの計5サイズから自分の腕のサイズに合ったものを選ぶ方式のため、ストラップに開けられる穴の数自体は少な目で、調整幅は狭いのである。
そのため、着用サンプルに付いていた筆者の腕ではしっかりと留めることができず、上掲のようにニットの上から着用していた。なお、冒頭のリストショットは、パートナー(成人男性)のものなのだが、それでも一番奥のベルト穴に通していた。
よってストラップのサイズは購入時にぜひ確認してほしい。特に、男女でシェアする場合。ストラップの固定はインターチェンジャブルではなくバネ棒式なので、ふたりの手首に共通して使えるサイズを選ぶのが吉だろう。
ちなみに、ストラップはアメリカのレザーメーカー、ホーウィン社のシェルコードバンを使用。表はブラックだが、裏はモスグリーンなのも気が利いている。
男性にも女性にも、ミニマルなスタイリングにはぴったりの1本
知的な細ベゼルには、ミニマルな眼鏡が相性良し。サイズも本当に性別を問わないので、男女ともにシンプルな装いをする人には最適かと。
パワーリザーブの長さやストラップのサイズなど、若干のマイナス要素はあったものの、着用した感想としては実に良い時計だった。
個人的には、「今日もこれ着けよう」とヘビーローテーションできる時計って、見た目がシンプルで、薄くて軽くて、ややもすると着けているのを忘れるような時計だと思う。それはつまり、ストレスのない時計とも言える気がする。
もちろん、時計でアクセントを効かせたい時もあるけれど、でもやはり、こういう1本があると安心して冒険もできるはず。“安心して着けられる時計”として、「タンジェント」はかなり優れたモデルではなかろうか。
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