2023年 グランドセイコーの新作時計まとめ

2023.03.27



エレガンスコレクション セイコー腕時計110周年記念限定モデル SBGW295

SBGW295

グランドセイコー「エレガンス コレクション セイコー110周年記念限定モデル SBGW295」
国産漆は海外産に比べて耐久性や耐光性が高く、国宝や重要文化財の修繕に用いられている。ムーブメントの手巻きCal.9S64は、ヒゲゼンマイにセイコーの独自素材「スプロン」、高精度かつ表面平滑度の高いMEMS製脱進機を採用するなど、最新技術が投入されており、110年の節目を超えて次世代に進化を続ける姿勢を表している。手巻き(Cal.9S64)。24石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。ブリリアントハードチタンケース(直径38mm、厚さ10.9mm)。3気圧防水。世界限定500本。181万5000円(税込み)。

 セイコー腕時計110周年を記念したモデルが「エレガンスコレクション セイコー腕時計110周年記念限定モデル SBGW295」だ。

 本作は初代グランドセイコーの復刻デザインに日本の伝統工芸「漆芸」を組み合わせた記念限定モデルである。高い耐久性と耐食性を備える漆は、日本古来より人々の暮らしに取り入れられてきたが、現在では純国産の漆は生産量が減少している。本作のダイアルは、この貴重な純国産漆をダイアルに用い、金沢の漆芸家である田村一舟(たむら いっしゅう)による高蒔絵を施している。

SBFW295 文字盤

 ケースと中留にはグランドセイコー独自の「ブリリアントハードチタン」を採用し、軽さと美しさを両立している。これは、チタンと同様の軽さと、高い耐傷性、従来のチタンよりも白く美観に優れる点が特徴である。

 ストラップには、武士の鎧兜を編み上げるのに用いられた、細く裁断した牛革を糸と平織する伝統的な鎧織(よろいおり)を、グランドセイコーで初めて採用している。




ヘリテージコレクション キャリバー9S 25周年記念限定モデル

キャリバー9S 25周年記念限定モデル SBGH311

グランドセイコー「ヘリテージコレクション キャリバー9S 25周年記念限定モデル SBGH311」
雲海を表現したダイアルは、光の当たり方によってさまざまな輝きを生み出し、覗き込むたびに新たな魅力を気付かせてくれる。自動巻き(Cal.9S85)。37石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径37.0mm、厚さ13.3mm)。10気圧防水。世界限定1200本。88万円(税込み)。

 グランドセイコーのメカニカルムーブメント、キャリバー9Sの誕生25周年を記念した限定モデル2機種が1月に発表された。

 キャリバー9Sのデビューイヤーである1998年は「新グランドセイコー規格」が定められた年でもある。この規格は、C.O.S.C規格よりも厳しい、17日間にわたる6姿勢3温度条件での精度試験を行うもので、キャリバー9Sはこの規格をクリアする高精度なメカニカルムーブメントとして開発された経緯を持つ。

 10振動のハイビートムーブメントであるCal.9S85搭載モデルは、雲海に包まれた気高い岩手山の情景を表現したダイアルを備える。ダイアル表面に特徴の異なる複数のテクスチャーをランダムに配することで、夜明けとともに岩手山を包み込む雲海の様子を表現している。

 約72時間のロングパワーリザーブを備えるCal.9S65搭載モデルは、雄大な岩手山から中天を見上げた情景を表現したスカイブルーのダイアルを備える。組み合わされるダイヤモンドカットの針とインデックスの鋭い輝きが、どこまでも広がる空に差し込む光を思わせる。

 共に、25周年限定ならではの仕様として、回転錘は陽極酸化処理によってグランドセイコーブルーに彩られ、獅子のエンブレムがあしらわれている。

キャリバー9S 25周年記念限定モデル SBGR325

グランドセイコー「ヘリテージコレクション キャリバー9S 25周年記念限定モデル SBGR325」
明るいスカイブルーのダイアルにゴールドカラーの「GS」ロゴが太陽の輝きを感じさせる。手首への収まりの良い37mm径のケースに約72時間のロングパワーリザーブを備える実用性の高い1本。自動巻き(Cal.9S65)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径37.0mm、厚さ13.3mm)。10気圧防水。世界限定1200本。70万4000円。4月21日発売予定。




スポーツコレクション スプリングドライブ クロノグラフ GMT SBGC253

スポーツ コレクション スプリングドライブ クロノグラフ GMT SBGC253

グランドセイコー「スポーツコレクション スプリングドライブ クロノグラフ GMT SBGC253」
ダイアルのテクスチャーは獅子のたてがみから想起した専用の型打ちを採用している。自動巻き(Cal.9R86)。50石。パワーリザーブ約72時間。ブライトチタンケース(直径44.5mm、厚さ16.8mm)。20気圧防水。163万9000円(税込み)。

 スポーツコレクションのレギュラーモデルとして初めてグランドセイコーのブランドシンボルである「獅子」をテーマとしたのが「スポーツコレクション スプリングドライブ クロノグラフ GMT SBGC253」だ。

 グランドセイコーは、1960年の誕生以来、百獣の王とされる獅子に最高峰の腕時計を目指す意思を重ね、ブランドシンボルとして用いてきた歴史を持つ。本作は、凛々しさと猛々しさを併せ持つ獅子の威厳を表現したスポーツウォッチであり、従来のセイコースタイルを引き継ぎながら、金属の塊のエッジを切り落としたような大胆な形状のかん足を採用している。

 これは、大きく張り出した獅子の爪から着想を得たもので、ザラツ研磨による歪みのない平面とヘアライン仕上げにより、屈強なシルエットが強調されている。また、ケースの重心を下げ、安定感のある装着感を実現している。ケース素材はセイコー独自のブライトチタンとし、軽快な着け心地を実現している。

 ムーブメントはパワーリザーブ約72時間のスプリングドライブムーブメント、Cal.9R86を採用し、クロノグラフ作動時にはスムースに流れるクロノグラフ秒針を楽しむことができる。

Cal.9R86



Contact info: グランドセイコー専用ダイヤル Tel.0120-302-617



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セイコー腕時計110 周年を記念し、特別な黒漆で初代モデルを表現したグランドセイコー限定品が登場

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