2023年 ヴァシュロン・コンスタンタンの新作時計まとめ

2023.04.03




トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス

 大胆なオープンワークを施したダイアルが特徴のコンプリケーションウォッチ。12時側にはレトログラードデイト、6時位置にはトゥールビヨンを配している。ダイアルは4部構成になっており、日付表示のある上部には、放射状に広がる手作業によるギヨシェ装飾が、下部には縦方向の筋目が与えられている。

トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス

ヴァシュロン・コンスタンタン「トラディショナル・トゥールビヨン・レトログラード・デイト・オープンフェイス」
自動巻き(Cal.2162 R31)。30石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KPGケース(直径41mm、厚さ11.07mm)。3気圧防水。価格要問合せ。

 ムーブメントにはNAC処理が施されており、文字盤側から歯車がのぞくアヴァンギャルドなデザインながら、シックな印象をもたらしている。

 本作は、ペリフェラルローターを採用しており、自動巻きでありながらローターに邪魔されることなく、シースルーバックからムーブメントを鑑賞することができる。ダイアルからは、精緻な動きを見せるトゥールビヨンキャリッジ、裏蓋からは、複雑に分割された受けに施されたコート・ド・ジュネーブや面取りを楽しむことが可能だ。




パトリモニー・レトログラード・デイ/デイト

パトリモニー・レトログラード・デイ/デイト

ヴァシュロン・コンスタンタン「パトリモニー・レトログラード・デイ/デイト」
自動巻き(Cal.2460 R31R7/3)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。Pt(直径42.5mm、厚さ9.7mm)。3気圧防水。価格要問合せ。

 サーモンカラーのダイアルに、ふたつのレトログラード機構を搭載したモデル。12時側にはレトログラードデイト、6時側にはレトログラードによる曜日表示が配されている。このレイアウトは、1920年代から1930年代の特殊なレトログラード表示から着想を得たものだ。

 ダイアルやケースには、「パトリモニー」コレクションを象徴する意匠が与えられている。ダイアルは外端につれてカーブし、プラチナ製のケースはポリッシュで仕上げられたラウンド型を採用する。

 18Kホワイトゴールド製の時分針は、ダイアルに合わせて僅かに先端を曲げられている。日付と曜日を指し示す2本の針は、ブルースティール製だ。

 自動巻きのCal.2460 R31R7/3は、シースルーバックを通して鑑賞することができる。22Kゴールド製ローターには、マルタ十字のオープンワークが施されており、ローター自体はもちろんのこと、その裏に見える受けや歯車も存分に楽しむことが可能だ。




レ・キャビノティエ・デュアルムーン- グランド・コンプリケーション

レ・キャビノティエ・デュアルムーン - グランド・コンプリケーション

ヴァシュロン・コンスタンタン「レ・キャビノティエ・デュアルムーン - グランド・コンプリケーション」
手巻き(Cal.2755 TMRCC QP)。50石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約58時間。18KWG(直径46mm、厚さ17.1mm)。価格要問合せ。

 同社のレ・キャビノティエ部門によって制作されたグランドコンプリケーションウォッチ。搭載するムーブメントCal.2755 TMRCC QPにはサイドレバーによって起動するミニッツリピーターを含め、合計で11種類もの複雑機構が盛り込まれている。

 文字盤側には時刻表示の他にダイアル上部のレトログラードデイト、8時位置の曜日表示、4時位置の月表示、3時位置にはパーペチュアルカレンダー用の閏年表示、センターに南北両半球のムーンフェイズと月齢表示が配されている。

 対するケースバック側には、恒星時表示、天空図、開口部から覗くトゥールビヨンが搭載されており、多機能でありながらも、それぞれの表示が読み取りやすい洗練されたレイアウトを持つ。

 ディープブルーのミシシッピアリゲーター製ストラップには、18Kホワイトゴールド製のフォールディングクラスプが組み合わされている。本作は、レ・キャビノティエ専用ボックスに収められる。

レ・キャビノティエ・デュアルムーン - グランド・コンプリケーション



Contact info:ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755



2023年新作時計情報は下をクリック!


ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ」にまつわる名前の由来を探る

https://www.webchronos.net/features/53803/
ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク・222」を着用レビュー。重量感をスッと消し去ってくれるような、最適化されたウェイトバランス

https://www.webchronos.net/features/89018/
ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニーの魅力。トラディショナルとの違いは?

https://www.webchronos.net/features/74619/