日常使いにも便利な高い実用性
落ち着いたメタリック調に仕上げられたダイアルは、有機的なパターンを型打ちで表現した上に、機械彫りのロゴなどでシャープネスを加えている。アプライドのインデックスを14KWG製とすることで敢えて過剰な輝きを抑え、プラチナ素材特有の、重厚でありながらも華やか過ぎない雰囲気に、巧みに寄り添わせている。
そのことを象徴的に示すディテールは、グレーカラーに仕上げられたテンパー針だろう。完全なポリッシュが施されたスティール針に熱を加えて焼き鈍すことで、通常は美しい青色に仕上げるのだが、本作では加熱時間を延ばすことで、完全に焼き色を飛ばしている。
このために表面はややくすんだグレー調となるのだが、事前のポリッシングが緻密なために、鈍いトーンがより深みを帯びて見える。現代的なラウンドケースとしては珍しい、ラグ幅19mmという細身のクロコダイルストラップは、ブラウン革にグレーカラーの墨流しを施すことで、やはり色調のバランスを整えている。
搭載される手巻きスプリングドライブのCal.9R02は、独自のデュアル・スプリング・バレルとトルクリターン・システムの組み合わせによって、約84時間のロングパワーリザーブを実現。日常使いにおける実用性も申し分ない。
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