ベルギーの時計メーカー「レッセンス」は、2023年の新作モデルとして「Type3EE」を発表した。2023年10月より、レッセンス正規販売店にて全世界で発売される。
レッセンス「Type3EE」
2013年に発表され、史上初のオイル封入式機械式時計として時計業界を驚かせた「Type3」。同年、権威あるジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(GPHG)から「Horological Revelation」賞を受賞した。
今回、その丸みを帯びたシームレスなフォルム、そしてオイルによる“視覚効果”と“高い視認性”という唯一無二の特長を備えたType3に、印象的なユーカリグリーンのフェイスデザインが加わった。また、この人間工学的なフォルムとユーカリグリーンで仕上げられた「Type3EE」は、研磨された滑らかな表面の鉱物を彷彿とさせる。
自動巻き(cal.ROCS 3(Ressence Orbital Convex System)、モジュール(Cal.2824-2))。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約36時間。Tiケース(直径44mm、厚さ15mm)。1気圧防水(生活防水)。630万3000円(税込み)。10月発売予定。
レッセンスが特許を取得したROCS(Ressence Orbital Convex System)という独自のパワーユニットにより、時、分、秒、曜日表示が互いを追いかけるように常に文字盤が回転。時間を見るたびに文字盤内のレイアウトが変わるという、他に類を見ない独創的な動きを実現。この結果、情報は一枚の紙に書かれたように、すべてひとつの面に表示され、どの角度から見ても直感的に情報を読み取れる高い視認性を確保している。
上下に分かれた独創的な設計
斬新な創意工夫を凝らし、機械の部屋とオイルが封入された部屋を分けて配置した、ふたつのチャンバー・システムを設計。下部のチャンバーはカスタマイズされた自動巻きムーブメントが占め、上部のチャンバーは密閉された空間で、35.7mlのオイルにROCSのディスプレイユニットが浸かっている状態になっている。ふたつのチャンバー・システムは、時計のムーブメントとROCSの間に直接の繋がりが無いことを意味する。この構造に適した手法として、磁気によるトランスミッションを用いて、モジュール同士をコネクト。
マイクロサイズの磁石をオイルが封入された上部のチャンバーと、水分の無い下部のチャンバーに複数配置し、それぞれが引き合う力を利用。またオイルの特性である温度による体積変動を相殺するため、時計の内部にはベローと呼ばれる7つの小さな鞴(ふいご)で構成されるシステムが搭載され、それぞれのベローがオイルの体積変動に従って収縮する。
独自のケース構造
ドーム状サファイアクリスタルとグレード5チタン製ケースをシームレスに融合。ケースの端ぎりぎりまで滑らかで丸みを帯びた風防が広がり、有機的で人間工学的なフォルムを実現した。
新しいカラーを採用
文字盤は爽やかな新色カラーのグリーンに仕上げられた。ジャーマンシルバー製ディスクが文字盤の動きに反応して時間の経過に合わせて魅惑的で異なる表情を見せてくれる。また、曜日と油温表示にはパステル調の新しい色調を採用した。
Contact info: RESSENCE / レッセンス(DKSH ジャパン)
cg.csc1@dksh.com
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