「セイコー プレザージュ」のクラフツマンシップシリーズに、新作1型2種が追加された。1つは琺瑯、もう1つは漆をダイアルに採用したモデルだ。バーインデックスとリーフ針を組み合わせたシンプルなデザインを特徴とし、約72時間のパワーリザーブを備えたCal.6R55を搭載する。
日本の伝統技法を味わえる、シンプルデザインな新作
「セイコー プレザージュ」のクラフツマンシップシリーズに、新作1型2種が追加された。クラフツマンシップシリーズは、日本の伝統技法を用いたダイアルを特徴としており、これまでにも琺瑯や漆、七宝、有田焼などを取り入れたモデルがラインナップされてきた。
今回の新作では、琺瑯のホワイトダイアルと漆のブラックダイアルが用意され、バーインデックスとリーフ針を組み合わせたミニマルなデザインが、特有の質感を際立たせている。
柔らかな表情の琺瑯ダイアル
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琺瑯ダイアルは、琺瑯職人である横澤満氏の監修によるものだ。釉薬を塗布し焼き上げる作業は、ダイアルの小ささゆえに気温や湿度の影響を強く受ける。ムラのない仕上がりを得るためには、職人による釉薬の成分調整や仕上がりの見極めが重要となる。
そうして仕上がった艶を宿した温かみのある白は、長い時間が経過しても色褪せることがない。3本の針は青く彩られダイアルとのコントラストを生み、対してグレーのインデックスが琺瑯の柔らかな質感を引き立てている。
田村一舟氏監修の漆ダイアル
漆芸家の田村一舟氏の監修によって生み出される漆ダイアルは、漆を塗り研ぎあげる作業を何十回と繰り返すことにより、深みが備わっている。視認性を高めるべくホワイトの時分針とインデックスを採用し、ゴールドカラーの秒針がアクセントを添えていることも特筆すべき点だ。
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ケースはシンプルなラウンド型でありながら、ラグを多面的に仕上げることで豊かな表情を与えている。円錐形のリュウズは、引き出しやすさに配慮したものだ。5連ブレスレットはサテンとポリッシュに仕上げ分けることで、程よくドレッシーな印象をもたらしている。本作の目玉であるダイアルをより魅力的にしているのが、デュアルカーブサファイアクリスタルだ。
ムーブメントは、約72時間のパワーリザーブを誇るCal.6R55だ。プレザージュの基幹ムーブメントとして長年活躍してきたCal.6R系の最新作だけあり、その信頼性は高い。ムーブメントは、シースルーバックを通して確認することが可能だ。
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