セイコー プロスペックスの「スピードタイマー」に、1970年代の名作クロノグラフをモチーフとした新作2種が登場

2023.12.05

セイコー プロスペックスの「スピードタイマー」コレクションに、機械式自動巻きクロノグラフの新作1型2種が追加された。1972年に発売されたクロノグラフのデザインを踏襲しつつ、堅牢なムーブメントを搭載することで現代的なスポーツウォッチに仕上げている。


今なおファンに愛される、1970年代の名作クロノグラフを現代的にリメイク

 セイコー プロスペックスの「スピードタイマー」コレクションに、機械式自動巻きクロノグラフの新作1型2種が追加された。うち1種は、セイコーブランド誕生100周年を記念する数量限定モデルだ。

セイコー スピードタイマー

いわゆる“パンダダイアル”のレギュラーモデル。4時半位置に配されたデイト表示は、ダイアルと同色を採用する。これによりうまくダイアルに溶け込み、表示の多いクロノグラフでありながらもすっきりとした印象をもたらしている。自動巻き(Cal.8R48)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径42mm、厚さ14.6mm)。10気圧防水。35万2000円(税込み)。2023年12月8日(金)発売予定。

 本作のデザインは、1972年に発売されたCal.6138を搭載したモデルにインスピレーションを得ている。ダイアルは、メインダイアルとサブダイアルの色を変えたツートン仕様。レギュラーモデルでは、シルバーのメインダイアルにブラックのサブダイアル、限定モデルではブルーグレーのメインダイアルにシルバーのサブダイアルを組み合わせている。

 オリジナルのCal.6138はスモールセコンドを持たない縦2眼のクロノグラフであったが、本作が採用するCal.8R48はスモールセコンドを搭載しているため、サブダイアルは3つとなっている。3時位置がスモールセコンド、6時位置が12時間積算計、9時位置が30分積算計である。クロノグラフ秒針と30分積算計の針は、先端をオレンジに彩ることで視認性を向上させている。カレンダー表示は、オリジナルがデイデイトであったことに対し、本作ではデイトのみに変更され、すっきりとしたダイアルに纏め上げている。

セイコー スピードタイマー

セイコーブランド誕生から100周年を記念する限定モデル。インデックスと時分針にはしっかりと夜光塗料が塗布され、暗所での視認性も確保されている。自動巻き(Cal.8R48)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径42mm、厚さ14.6mm)。10気圧防水。世界限定1000本(うち国内150本)。38万5000円(税込み)。2023年12月8日(金)発売予定。

 ラグが短く丸みを帯びたケースも、オリジナルの意匠を取り入れたものだ。ラグ上面には同心円状のヘアライン仕上げが施され、大型のプッシュボタンとリュウズは、高い操作性をもたらしてくれる。

セイコー スピードタイマー

限定モデルには、ブラックのレザーストラップが付属する。ストラップ裏面のステッチは裏地で覆われており、汗などによる劣化を防ぐ仕様となっている。

 ステンレススティールブレスレットは、クラシカルな9連タイプ。細い鏡面の列を加えることで、スポーティな印象を崩すことなくエレガントに仕上げている。限定モデルには、ブラックのレザーストラップが付属する。

 搭載するCal.8R48は、同社の主力機械式自動巻きムーブメントだ。垂直クラッチとコラムホイールを採用した、確実な作動と堅牢性が特徴だ。同系統のムーブメントはグループ外にも販売され、世界中からも厚い信頼を得ている。

セイコー スピードタイマー

ケースバックにはブランドロゴが配されている。内部に搭載されたCal.8R48は、安定した作動と堅牢性、メンテナンス性に優れた機械式自動巻きクロノグラフムーブメントだ。

Contact info:セイコーウオッチ株式会社 お客様相談室 Tel.0120-061-012


「セイコー アストロン」GPSソーラーモデルの進化がもたらす実用性の向上と意匠の先鋭化

https://www.webchronos.net/features/103674/
グランドセイコーとセイコーの腕時計の魅力とは。主なブランドや選び方のポイント

https://www.webchronos.net/features/35360/
異色のクロノグラフ、セイコー プロスペックス「スピードタイマー」が2023年度グッドデザイン賞を受賞

https://www.webchronos.net/news/103024/