ブライトリングより、ユニバーサル・ジュネーブを買収したとの発表があった。かつて多くの名機を世に送り出してきたユニバーサル・ジュネーブ。今回の買収によって、この歴史的なブランドが、名実ともに復活することが期待される。
伝説的なブランドが、ブライトリング傘下として復活
ブライトリングより、ユニバーサル・ジュネーブを買収したとの発表があった。1894年に創業したユニバーサル・ジュネーブは、自社でムーブメントの開発を行うことが可能な、数少ないブランドの1つであった。しかし、他の多くのブランド同様、クォーツ革命によって大打撃を受け、1989年、香港に拠点を置く投資会社、ステラックスグループの傘下となる。ブランド名は辛うじて継続されていたものの、名実ともに復活するその日を待ち望んでいたファンも多かったのではないだろうか。
ユニバーサル・ジュネーブは、1894年に創業した歴史あるブランドだ。数々の自社製ムーブメントと、エレガントなデザインを持つ名作たちは、今も多くの愛好家を虜にしている。
特に、1940年に発表された「コンパックス クロノグラフ」シリーズや、時計デザイナーのジェラルド・ジェンタがデザインした、1950年代のマイクロローター式自動巻きウォッチ「ポールルーター」などは、今でも熱狂的なコレクターが存在することで知られている。
工場で働く技術者たち。ユニバーサル・ジュネーブは、その高い技術力によって、様々な傑作を生み出してきた。今回の買収によって、過去の名作たちは再び日の目を見ることができるのだろうか。
1940年代、ブランド創立50周年を記念した「トリコンパックス フルカレンダー」が誕生した。設計・製造・調整に高い技術を要する複雑機構によって、ユニバーサル・ジュネーブは、その名を世界に轟かせた
極圏から赤道まで、あらゆる気候に耐え抜くよう設計されたことから、「ポールルーター」と名付けられた傑作。当時23歳であったジェラルド・ジェンタがデザインを手掛けている。薄型のマイクロローター式自動巻きムーブメントを搭載している。
今回の買収によって、ユニバーサル・ジュネーブが、いつどのような形で復活するかは明らかにされなかったが、ブライトリングCEOのジョージ・カーンが「偉大な伝統を継承していくという大きな任務も感じています」と語り、ブライトリング取締役会会長のアルフレッド・ガンターが「ブライトリングとユニバーサル・ジュネーブは個々のメゾンとして運営されます」と説明している。現在、ブライトリングは投資会社パートナーグループの傘下にある。ブライトリング自体が買収されてからの躍進は、既に周知の通りだ。であるならば、今回の買収は多くのファンにとって期待できる結果となるのではないだろうか。
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