ジャガー・ルクルトから、新作モデルが発表された。「マスター・ウルトラスリム・トゥールビヨン・エナメル」だ。本作は、サンレイ装飾が施されたブルーのグラン・フー・エナメルダイアルと、ピンクゴールド製のケースのコントラストが映える逸品である。
「マスター・ウルトラスリム」コレクションに加わったブルーのエナメルモデル
ジャガー・ルクルトは、新しい「マスター・ウルトラスリム・トゥールビヨン・エナメル」を発表した。本作は、ブルーのグラン・フー・エナメルに、サンレイ仕上げを施したギヨシェ文字盤を備えており、フルポリッシュの18Kピンクゴールド製ケースと、鮮やかなコントラストをなすことを特徴とする。
自動巻き(Cal.978)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KPGケース(直径40mm、厚さ12.13mm)。5気圧防水。要価格問合せ。
サンレイのギヨシェ装飾が施されたダイアルは、角度によってさまざまな表情を見せてくれる。この手作業で施されたサンレイパターンは、180本から構成される。1本ごとに手動のロゼット模様機で6回加工する必要があり、合計では1080回もの加工が求められる。職人の目と手を頼りに、すべての線がまっすぐに等間隔で描かれた。ダイアルの中心から端まで放射線状に拡がるように描くことは、細心の注意を払う必要がある。
さらに、12時位置の日付が表示されるインダイアルにも手作業でサーキュラーパターンのギヨシェが施されている。これもまた合計1100回を超える作業が行われており、驚異的な精度を要するこの作業によって、サンレイ部分とのパターンのコントラストが、豊かな質感が生み出されている。
メインダイアルのギョーシェ仕上げが完了したら、今度はエナメル職人がグラン・フー・エナメルを複数の層に塗布する作業を行う。
エナメルは800℃での焼成と冷却を繰り返すことで、絶妙な色合いと濃淡を生み出す。本作では、新たに開発されたブルーの色合いが採用されている。この色は、顔料をさまざまな割合で混ぜ合わせ、その結果を繰り返し検討することで生み出されたという。グラン・フー・エナメルは焼成の結果が予測不可能なだめ、完成までには何度もこのプロセスを行う必要があり、完成までには長い時間が要された。
トゥールビヨンの開口部では、ピンクゴールド製ブリッジがキャリッジを固定しており、目を引く。また、開口部の外周にはミニッツカウンターがレーザー刻印された。
搭載されるムーブメントはジャガー・ルクルト製Cal.978の最新機種である。発売以降、このキャリバーはジャガー・ルクルトの主要なトゥールビヨン搭載ムーブメントとなっており、2019年には最新技術を駆使し、大幅なアップデートが行われた。チタン製キャリッジを含む、77個のパーツから構成され、重量はわずか0.5g未満だ。規則的に振動するように、取り付け部分で一定の曲線を描くようにデザインされた2段階の平ヒゲゼンマイを備えている。
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