タグ・ホイヤーがLVMH Watch Week 2024で、新作モデルを発表した。同ブランドを代表するコレクションの「カレラ クロノグラフ」より、“グラスボックス”のスタイルをグリーンカラーでまとめた1本である。ラインナップは、「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」と「タグ・ホイヤー カレラ トゥールビヨン クロノグラフ」の2種。なお、クロノグラフモデルは過去の名作「DATO」をインスパイアしている。
タグ・ホイヤーの新作「カレラ クロノグラフ」がかっこいい!
タグ・ホイヤーより、新作「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」と「タグ・ホイヤー カレラ トゥールビヨン クロノグラフ」が発表された。本作は2023年に、同コレクションで打ち出されたグラスボックス風防と、鮮やかなグリーンカラー文字盤をまとった意匠を特徴とする。なお、この独特の色調は21年に限定モデルで、そして23年にレギュラーモデルでタグ・ホイヤーが採用してきており、1920年代から60年代にかけてのモーターレース時代、塗装に用いられたヴィンテージグリーンを再現している。
新作「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」
自動巻き(Cal.TH20-07)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径39mm)。100m防水。81万9500円(税込み)。
新作のひとつは、「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」だ。しかし、旗艦モデルに代表されるような、3つのインダイアルを備えたスタイルではない。本作は、タグ・ホイヤーが製造していた「DATO」の中でも、1968年製モデルをインスパイアし、3時位置の30分積算計に加えて、9時位置にデイト窓を配した意匠となっているのだ。
2023年に打ち出された、“グラスボックス”スタイルも大きな特徴であろう。1960年代のオールドウォッチに見られた、ドーム型に盛り上がった風防をサファイアクリスタルガラスで再現しており、また、ベゼルを廃することで、サーキュラーサテン仕上げのグリーン文字盤が際立つ意匠となった。滑らかなカーブを描くフランジや、ロジウムメッキ加工されたインデックス、針と相まって、洗練されたデザインと視認性といった実用性を両立している。
裏蓋はシースルーで、約80時間のパワーリザーブを備えた自動巻きムーブメントCal.TH20-07がのぞく。タグ・ホイヤーの象徴的なシールド型ローターを観賞できるのも、本作の見どころのひとつだ。
新作「タグ・ホイヤー カレラ トゥールビヨン クロノグラフ」
自動巻き(Cal.TH20-09)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径42mm)。100m防水。301万9500円(税込み)。
もうひとつの新作が、クロノグラフにトゥールビヨンを加えた、「タグ・ホイヤー カレラ トゥールビヨン クロノグラフ」である。同じくドーム型に盛り上がった、グラスボックスのサファイアクリスタル製風防を採用しており、グリーン文字盤に目を引かれる1本だ。6時位置の、広く取られた開口部からのぞくトゥールビヨンが、本作をアイコニックな1本に仕立て上げている。
搭載されるCal.TH20-09もまた、23年に発表されたムーブメントだ。Cal.ホイヤー02Tをベースに改良された機械で、両方向巻き上げ式による高い効率と優れた精度、そして約65時間と実用的なパワーリザーブを確保している。シースルーバックから、シールド型ローターと併せて、観賞したい。
定価はタグ・ホイヤー カレラ クロノグラフが81万9500円、タグ・ホイヤー カレラ トゥールビヨン クロノグラフが301万9500円(いずれも税込み)。どちらもブラックカラーのアリゲーターストラップによって、タグ・ホイヤーのクラシックスタイルを損ねていないことも、特筆すべき点だ。
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