ジン「103.St.Ty.Hd」が発表。1970年代の手巻きクロノグラフ「103.C」をトリビュートした限定モデル

2024.02.26

ジンの歴史と深いつながりのある「103」シリーズの中で、1970年代の手巻きクロノグラフモデル「103.C」をトリビュートした限定モデル「103.St.Ty.Hd」が発表された。オリジナルモデルの特徴であるカジュアルかつスポーティーなデザインを再現し、手巻きムーブメントを搭載したことで従来モデルよりも薄型に仕立てられている。

ジン 103.St.Ty.Hd

ジン「103.St.Ty.Hd」
手巻き(Cal.SW510M)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約58時間。SSケース(直径41mm、厚さ14.8mm)。20気圧防水。世界限定1000本。66万円(税込み)。2024年初夏発売予定。

 ジン特殊時計の歴史と深くつながり、その特徴が最も現れたモデルである「103」シリーズの新作として、過去モデルをトリビュートした限定モデル「103.St.Ty.Hd」が発表された。本作は1970年代の「103.C」から着想を得たモデルである。

ジン 103.St.Ty.Hd

(左)オールドジン研究家ミケーレ・トリピ所有の103.C。Photo: Michele Tripi(右)発表された103.St.Ty.Hd。カラーリングやインダイアル配置、針形状、回転ベゼルのデザインなどが再現されている。

 103シリーズの中で代表的なモデルである「103.B」の直系である「103.B.AUTO」は、ミリタリーテイストを感じさせるシリンジ型時分針や特徴的なクロノグラフ秒針を備え、縦三列のインダイアル配置にデイデイト表示を備える点が特徴だ。これに対し、今般発表された103.St.Ty.Hdは、ペンシル型時分針やトライアングル型でレッドのクロノグラフ秒針、タキメーターが刻まれたアイボリーのインナーリングとシャンパンカラーのインダイアル、ツートンに色分けして視認性を高めた30分積算計が特徴である。これは、ツールウォッチの機能性はそのままに、カジュアルさやスポーティーさが与えられた103.Cの特徴を受け継いだものだ。

ジン 103.St.Ty.Hd

搭載される手巻き式クロノグラフムーブメントCal.SW510M。

 また本作は、103.Cがデイト表示を持たない手巻きクロノグラフムーブメントを搭載していたことにならい、手巻き式のCal.SW510Mを搭載し、特徴的な3時、6時、9時のインダイアル配置が与えられている。ケース径は41mmで、厚さは14.8mmであり、ケース径が同じで、より現代的なデザインで自動巻きを採用する「103.B.SA.AUTO」が厚さ17.2mm、103.B.AUTOが厚さ15.9mmであるのに対して、手巻き式を採用したことで薄型に仕立てられ、オリジナルモデルを思わせるシルエットを実現している。

ジン 103.St.Ty.Hd

風防は強化アクリルを採用して、オリジナルモデルのテイストを再現しながら、耐磁性能や20気圧防水と減圧耐性、約58時間のパワーリザーブが与えられるなど、現代的な性能を備える。

 世界限定1000本となる本作のために、グリーンボアレザーにレッドステッチが与えられたクラシカルなテイストを備えたストラップが用意された。また、飾り穴が与えられたストイックなツールウォッチのテイストのあるブラックのストラップが付属する。

ジン 103.St.Ty.Hd

ブラックのボアレザーストラップ、ツール、バネ棒と取扱説明書が付属した特別ボックス。


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