ダニエル・ロートより、新作「トゥールビヨン スースクリプション」が発表された。本作は、1989年に登場した同ブランドの初期の作品をベースに、現代的にリメイクしたものだ。ダブルエリプスケースと手巻き式トゥールビヨンムーブメントを採用する。
ダニエル・ロートブランド復活の第1作目として登場した「トゥールビヨン スースクリプション」。ダブルエリプスケースは、わずかに改良を加えることで装着感を高められている。手巻き(Cal.DR001)。19石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約80時間。18KYG(縦38.6×横35.5mm、厚さ9.2mm)。30m防水。世界限定20本。参考価格14万スイスフラン。
ダニエル・ロートの代表作が、現代の技術で復活
LVMHウォッチウィーク2024において、ダニエル・ロートが、過去の名作にオマージュを捧げる新作「トゥールビヨン スースクリプション」のプロトタイプを発表。ダニエル・ロートブランドとしての再始動を果たした。世界限定20本が製作され、2024年上半期中に顧客へ納品される予定だ。
ダニエル・ロートは、ブレゲの復活を指揮したことで知られる独立時計師だ。複数のブランドで時計師として従事した後、88年に自身の名を冠したブランドを設立した。89年には、当時珍しかったトゥールビヨンを搭載した腕時計Ref.2187/C187を発表。その技術力を示すとともに、その後の開発に繋がる資金を得た。
今回の新作は、そのトゥールビヨンウォッチを最新の技術でリメイクしたものだ。ブランドを象徴する、円と四角を組み合わせたダブルエリプスケースは、18Kイエローゴールド製。オリジナルに対し、ラグの形状を改め、厚みを減らすことによって、より快適な装着感を実現している。
繊細なギヨシェ装飾が施されたダイアルは、ケースと同じ18Kイエローゴールド製だ。6時位置には大型のトゥールビヨンがゆったりと回転し、そのサイドプレートにはコート・ド・ジュネーブが施されている。トゥールビヨンには、長さの異なる3つの針が取り付けられており、それらが代わる代わる秒数を示す。
搭載する手巻き式ムーブメントは、ルイ・ヴィトンの複雑機構を扱う工房、ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンによって、開発と組立が行われている。精緻な仕上げはもちろんのこと、約80時間ものパワーリザーブを備えている。
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