浅岡肇に加えて、広田雅将もメンバーに。第2回「ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ」に向けて専門家委員会を発表

2025.01.21

ルイ・ヴィトンが、独立時計師やメーカーをサポートする第2回「Louis Vuitton Watch Prize for Independent Creatives(ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ フォー インディペンデント クリエイティブズ)」の開催に向けて、専門家委員会を発表した。日本からは独立時計師である浅岡肇に加えて、時計専門誌『クロノス日本版』編集長の広田雅将も専門家メンバーとして選出されている。

Louis Vuitton Watch Prize for Independent Creatives専門委員会


ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズとは?

 2022年にスタートした「Louis Vuitton Watch Prize for Independent Creatives(ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ フォー インディペンデント クリエイティブズ。以下ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ)」は、大胆さやサヴォアフェール(匠の技)、創造性、卓越した技術力、革新性といった精神を体現する、ルイ・ヴィトンの時計業界における取り組みだ。才能をたたえ、先見性を持つクリエーターたちに敬意を表するLVMHの伝統に沿って誕生したこの取り組みは、ウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」のサポートを受けている。

 今回このルイ・ヴィトン ウォッチ プライズの第2回開催に向けて、専門家委員会が発表された。ルイ・ヴィトンのウォッチ部門ディレクターであるジャン・アルノーは、「2024年2月に授与された第1回『ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ』の成功を踏まえ、今後も独立系ウォッチメーカーたちがどのように創造性の新たな可能性を切り開き、この業界の未来を再定義していくのかがとても楽しみ」と語る。

第1回ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズの受賞者

 2024年の第1回ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズの受賞者は、スイスの独立時計師ラウル・パジェス(Raul Pagès)による「RP1 - レギュレーター・ア・デタント」である。これは精巧なデテント脱進機を搭載した腕時計であり、伝統的な時計製造技術とユニークなデザインの融合、そして高い完成度が受賞の理由となった。パジェスは「時計製造の伝統を守りつつ、技術革新を続けることが私の目標」と語り、審査員からも高い評価を受けた。

 なお、第1回のファイナリストとしては、以下の5名が選ばれた。いずれも著名な時計師である。

ペテルマン・ベダ(Gaël Petermann & Florian Bédat) - 懐中時計にインスパイアされた「クロノグラフ・ラトラパンテ」。
サイモン・ブレット(Simon Brette) - 自社製キャリバーを搭載した「クロノメトル・アルチザン」。
ジョン-ミカエル・フロー(John-Mikaël Flaux) - 「ラベイユ・メカニーク」という詩的なアワーインジケーターを備えた作品。
アンドレアス・ストレーラー(Andreas Strehler) - 卓上クロック「ティシュカレンダー・シンパティック」。
ラウル・パジェス(Raul Pagès) - 受賞作「RP1 - レギュレーター・ア・デタント」。


日本からは浅岡肇、広田雅将が選出される

 2025年の専門家委員会には、Fratelloのフランク・ギーレン、Quill & Padのエリザベス・ドーア、Watch By SJXのスー・ジャー・シャンといった著名なジャーナリストや時計専門家が名を連ねている。また日本からは、独自のスタイルと精密な時計作りにより、国内外で高く評価されている独立時計師の浅岡肇氏に加えて、今年からは時計専門誌『クロノス日本版』およびwebChronos編集長の広田雅将も専門家委員会の一員に選出された。

「ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ」は、2026年にパリで開催されるセレモニーでクライマックスを迎える。受賞者には、15万ユーロの助成金が贈られるほか「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」により、自身のウォッチプロジェクトのニーズに応じた1年間のメンターシップが提供される。加えて専任チームによる、コミュニケーションや著作権、マーケティング、産業戦略、財務管理、企業法務といった分野での指導と助言を得ることも可能だ。


応募の基準

 候補者は、独自にデザインし、製作した時計または時計の創作物を、登録された会社名で法的に保護されている必要がある。クォーツウォッチは応募作品としては認められない。そして2025年4月15日以前に製造され、商品化された作品のみが応募の対象となる。各候補者がコンテスト期間中に応募できるのは1作品のみで、かつ応募は1回限りとなる。第1回に応募した候補者は、再度応募することができるが、異なる時計を提出する必要がある。

 なお応募に際しての登録料は不要。そして候補者は希望する言語で応募することが可能だ。応募プロセスに関する問い合わせは、organisation-watchprize@louisvuitton.comまで。

 すべてのクリエーターに対して門戸を開いた「ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ」への応募は、フランス時間で2025年4月15日(火)まで受付けている。詳細は、www.louisvuittonwatchprize.comにて。日本での問い合わせは、XのwebChronosのアカウントからも可能だ。

Louis Vuitton Watch Prize for Independent Creativesロゴ



Contact info:ルイ・ヴィトン クライアントサービス Tel.0120-00-1854
www.louisvuittonwatchprize.com


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