2024年、ブライトリングは創業140周年を迎える。この節目に当たって、同ブランドからどのような新作モデルが打ち出されるのか、心待ちにしているファンも多いだろう。そんな新作モデルとして、「ナビタイマー」と「コスモノート B12」が3月27日に発表された。本記事では、ともにブライトリングを象徴する“空”の計時で存在感を放つコレクションの、最新作を紹介する。
ブライトリングから“空”の計時で活躍する、新作モデルが登場!
1884年に創業したブライトリングは、今年で創業140周年を迎える。2017年以降、CEOに就任したジョージ・カーン体制のもと、コレクション再編を行い、より現代的なラグジュアリーを備えた時計ブランドとして、市場でのプレゼンスを高めてきた。
この再編では自社のコレクションを、空、陸、海の各ステージで活躍するタイムピース、あるいはすべてのステージをまたぐタイムピースに分類し、明確にポジショニングしていることが特徴だ。今回発表された新作は、ブライトリングを象徴するとも言える“空”の計時に欠かせないコレクションから打ち出されている。「ナビタイマー オートマチック GMT 41」「ナビタイマー. オートマチック 41」そして「コスモノート B12」だ。
なお、ブライトリングの140周年を記念し、サッカー選手のアーリング・ハートランドと、バスケットボール選手のヤニス・アデトクンボが、ナビタイマーキャンペーンの広告塔を務めることになった。
新作「ナビタイマー オートマチック GMT 41」
ブライトリングを代表するパイロットウォッチコレクションが、「ナビタイマー」だ。クロノグラフと航空計算尺を組み合わせた意匠はアイコニックで、ブライトリングの腕時計を、計器というイメージと結びつける存在のひとつだ。一方で22年以降、本コレクションも再編が進んでおり、3針のみのシンプルなモデルや、レディース向けのエレガントなモデルもラインナップに登場。いっそう幅広い層に訴求するコレクションとなっている。
今回、そんなナビタイマーに追加された新作は、「ナビタイマー オートマチック GMT 41」だ。SSモデルから計6種、18Kレッドゴールドモデルから2種が登場している。
自動巻き(Cal.32)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径41mm、厚さ11.65mm)。3気圧防水。81万8400円(税込み)。
自動巻き(Cal.32)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径41mm、厚さ11.65mm)。3気圧防水。77万6600円(税込み)。
自動巻き(Cal.32)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KRGケース(直径41mm、厚さ11.65mm)。3気圧防水。(左)206万2500円(税込み)、(右)481万2500円(税込み)。
この新しいナビタイマーは、長らく同コレクションのアイコンであったクロノグラフは持たず、スッキリとしたプロポーションを有している。ただし、航空計算尺や切り込みの入った両方向回転ベゼルによって、アイコニックなナビタイマーのスタイルは引き継がれた。なお、ベゼルは改良されている。ポリッシュとサテンで仕上げ分けされることで、視覚的に光の演出を楽しむことができるのだ。
加えて、24時間で1周するGMT針を備えることで、第2時間帯表示が可能な機構を備えた。なお、本コレクションはリュウズを使ってGMT針を単独操作する仕様だ。
バリエーションはSSモデルからブラック、シルバー、アイスブルー文字盤がラインナップ。それぞれ、ナビタイマーの特徴的な7連ブレスレットまたは、アリゲーターストラップが用意される。
さらに、18Kレッドゴールドを使ったラグジュアリーなバリエーションも登場しており、深みのあるグリーン文字盤と相まって、手元で存在感を放つモデルに仕上がった。なお、今回の新作は、スイス・ベター・ゴールド・アソシエーション(SBGA)認定の鉱山から採掘された、エシカルゴールドを採用している。
新作「ナビタイマー オートマチック 41」
シンプルでベーシックな3針の「ナビタイマー オートマチック」から、存在感ある41mm径ケースに、洗練されたカラーの文字盤を組み合わせた新作モデルが登場した。シンプルとはいえ、本コレクションにも航空計算尺や切り込みの入った回転ベゼルが搭載されており、ひと目でナビタイマーと分かる意匠がファンの所有欲をくすぐる。
自動巻き(Cal.17)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径41mm、厚さ11.65mm)。3気圧防水。75万6800円(税込み)。
自動巻き(Cal.17)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径41mm、厚さ11.65mm)。3気圧防水。71万5000円(税込み)。
自動巻き(Cal.17)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SS×18KRGケース(直径41mm、厚さ11.65mm)。3気圧防水。(左)103万700円(税込み)、(右)130万6800円(税込み)。
自動巻き(Cal.17)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。18KRGケース(直径41mm、厚さ11.65mm)。3気圧防水。(左)199万3200円(税込み)、(右)474万6500円(税込み)。
ナビタイマー オートマチック 41からは、SSモデルにブルー、グリーン、アイスブルーの文字盤が登場した。ナビタイマー オートマチック GMT 41と同じく、7連ブレスレットとアリゲーターストラップのバリエーションが展開される。
さらに、重厚な18Kレッドゴールドモデルのほか、SSと18Kレッドゴールドをコンビネーションさせた、さりげなく手元を華やがせるモデルも登場。ラグジュアリーな腕時計を探しているユーザーは、ぜひチェックしてみてほしい。
新作「コスモノート B12」
インデックスを24個備えた、24時間時計の「コスモノート」。1962年、マーキュリー計画のメンバーのひとりであった宇宙飛行士のスコット・カーペンターから、「ナビタイマーのデザインを宇宙探索用に改良してほしい」という要請を受けて開発された、宇宙飛行士のための腕時計だ。
なお、この要請に当たって、ナビタイマーのファンであり、この時計の計算機能に感銘を受けていたカーペンターは、ナビタイマーをもとに、昼夜区別が可能な24時間表示の文字盤を備えた腕時計を依頼したのだという。こういった経緯からコスモノートは誕生し、62年5月24日、彼のミッションに携行された。
ブライトリングは創業140周年の節目に、この24時間表示の文字盤を備えたコスモノートの、限定モデルを打ち出した。
自動巻き(Cal.B12)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18KRGケース(直径41mm、厚さ13.6mm)。3気圧防水。世界限定250本。295万9000円(税込み)。
新しいコスモノートは、18Kレッドゴールド製だ。深みあるグリーン文字盤にブラックのインダイアルを備えることで、“パンダ”風となっていることも特徴的である。24まで配されたインデックスは飛びアラビア数字となっており、情報量が多いながら優れた視認性に寄与している。また、ブラックのアリゲーターストラップが付くことで、時計全体にクラシックな印象がもたらされた。
裏蓋はトランスパレント式となっており、ブライトリングのマニュファクチュールムーブメントCal.B12がのぞく。C.O.S.C.公認クロノメーターを取得し、かつ約70時間のパワーリザーブを持つ、実用的なクロノグラフムーブメントだ。一方で裏蓋には世界限定250本であることを示す「One of 250」や、「FIRST SWISS WRISTWATCH IN SPACE」「MAY 24 th 1962」などといった刻印があしらわれ、コスモノートの歴史に思いを馳せることができる、特別なモデルと言えるだろう。
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