セイコーの「キングセイコー」に、1969年発表のヘリテージモデルを進化させた新シリーズ「KS1969」のレギュラーモデル3種と、セイコーブランド100周年を記念した限定モデル1種が発表された。流麗なクッション型ケースの造形を再現しつつ、Cal.6L35を搭載することで薄型化を実現した。70年代的な意匠を参照した新デザインの多列ブレスレットを備えた腕時計だ。
ヘリテージをモチーフとした「キングセイコー」の新ラインナップが登場
セイコーの「キングセイコー」に、ヘリテージモデルを進化させた新シリーズ「KS1969」のレギュラーモデル3種と、セイコーブランド100周年を記念した限定モデル1種が発表された。
「キングセイコー」は1961年に登場し、1970年代にかけて国産機械式腕時計の発展を牽引するコレクションとして人気を博すものの、長らく休止状態となっていた。しかし、キングセイコー発表60周年を迎えた2021年に、「KSK」と呼ばれる1965年のモデルを復刻した限定モデルが発売され、22年より「キングセイコー」がコレクションとして復活。エッジの効いた特有のデザインとクラシカルな雰囲気を現代基準の高い外装品質でまとめ、実用性の高さも相まって人気を集めている。
新作となるKS1969の特徴的なケースシェイプ
新作は、1969年発売で「45KS」とも呼ばれるハイビートモデルのうち、流麗なクッション型ケースを備えるモデルをベースとしている。ケースサイドの造形は、同時期やそれ以降のドレスウォッチのみならず、ダイバーズウォッチにもその影響が感じられるモデルが存在する。
本作はそのシルエットを引き継ぎ、特徴的なケースサイドには鏡面仕上げが施されている。オリジナルモデルの持つ薄い仕立ては、セイコーの現行機種の中で最薄の9.9mm厚の自動巻きハイビートムーブメントCal.6L35を搭載することで表現し、ケースサイドの造形と仕上げも相まってエレガントな印象を生み出す。
ブレスレットは、1970年代のキングセイコーから着想を得た多列式ブレスレットが新たに用意された。鏡面とヘアライン仕上げの組み合わせにより光の反射が生み出され、表情が加えられるほか、こまのピッチが細かいことで手首へのフィット感の向上が図られている腕時計だ。
東京から着想を得たダイアルカラーを持つレギュラーモデル3種
レギュラーモデルとして用意されるのは、歴史と未来が交錯する東京から着想を得た、シルバーとパープル、グリーンの3種である。シルバーダイアルには、現代の東京の街並みをもとに新開発された型打ち模様によって特有の光沢感を生み出している。パープルダイアルは伝統色「江戸紫」を取り入れたもので、グリーンダイアルは緑豊かな都市である東京の姿を表現したグラデーションが与えられている。12時のインデックスには、「的」に向かって真っすぐに飛んでいく矢の「矢羽根」のような多面カットを施し、未来に向かって確かな時を刻み続けるキングセイコーの姿を表現している。
自動巻き(Cal.6L35)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径39.4mm、厚さ9.9mm)。5気圧防水。39万6000円(税込み)。7月6日発売予定。
自動巻き(Cal.6L35)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径39.4mm、厚さ9.9mm)。5気圧防水。39万6000円(税込み)。7月6日発売予定。
自動巻き(Cal.6L35)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径39.4mm、厚さ9.9mm)。5気圧防水。39万6000円(税込み)。7月6日発売予定。
セイコーブランド誕生100周年を記念した「昇り龍」をモチーフとした限定モデル
セイコーブランド誕生100周年を記念する限定モデルも発表された。この限定モデルは、次の100年に渡って飛躍を続けていくことを目指し、2024年の干支である辰(龍)が天高く飛翔する姿にその願いを込めたデザインが与えられたものだ。ダイアルには、繁栄の意味を持つ龍の鱗模様を新規の方打ちパターンで表現し、そのカラーは生命の源であり龍を象徴する「清流」のような爽やかなライトブルーグリーンを採用している。
自動巻き(Cal.6L35)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径39.4mm、厚さ9.9mm)。5気圧防水。39万6000円(税込み)。世界限定700本。39万6000円(税込み)。7月6日発売予定。
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