時計愛好家は行くべし! HF-AGE仙台店が東北唯一となるパテック フィリップ・コーナーをリニューアルオープン!

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2024.06.28

HF-AGE仙台店が、東北唯一となるパテック フィリップ・コーナーをリニューアル。 6月8日に、盛大なセレモニーとともにオープンした。90平米の広い店内は隅々までパテック フィリップの世界観が表現されており、商談スペースのほか、VIPルームを備え、ゆったりとした環境で腕時計選びを楽しむことができる。さらに今回のセレモニーに際し、HF-AGE仙台店の顧客の協力によって、多くのレアピースが展示された。本記事では、それらのレアピースも併せて紹介する。

HF-AGE仙台店 パテック フィリップ

HF-AGE仙台店。ケヤキ並木が知られる定禅寺通りに位置し、ガラスに新緑のケヤキが映る。落ち着いた店舗の外観が、街並みに合ったものとなっている。
橋本美花:写真
Photographs by Mika Hashimoto
佐藤しんいち:文
Text by Shin-ichi Sato
[2024年6月28日公開記事]


東北唯一のパテック フィリップ・コーナーを持つHF-AGE仙台店がリニューアルオープン!

 HF-AGEは、1989年に機械式時計の正規販売店としてスタートし、今年で35周年を迎える。この節目の年に、2007年に開店した、東北で唯一パテック フィリップ正規販売を行うHF-AGE仙台店をリニューアル。6月8日には盛大なセレモニーとともに、新しい店舗空間が披露された。本店は“杜の都”仙台を象徴するケヤキ並木が並ぶ、定禅寺通りに位置し、四季折々の美しい景観とともに魅力的なラインナップに触れられる店舗として、多くの時計愛好家に支持されてきた。

オープニングセレモニーのテープカット。東北で愛され続けてきた店舗だけあり、盛大に、しかし和やかにセレモニーは進んだ。

 リニューアルに際し、隣接する店舗へフロアを拡張して大幅に増床。パテック フィリップの世界観を表現する最新のコンセプトを基に、ゆったりとした応接スペースを設けたことが注目点である。さらに、エッセンシャル・メンテナンスルームを用意。このスペースでは、ストラップ交換やブレスレット調整、バッテリー交換サービスなどのメンテナンスに対応している。


パテック フィリップの世界観を表現した店内

HF-AGE仙台店 パテック フィリップ

アイボリーとブラウンを基調とした落ち着いた店内。隅々までパテック フィリップの世界観が表現されており、貴重なタイムピースのほかにも、インテリアや壁掛けモニターに映し出される動画などを楽しむことができる。何度でも訪れたくなる空間だ。

 90平米の店内各所にはゆったりとした商談スペースが複数設けられている。パテック フィリップのイメージカラーともいえるアイボリーとブラウンをベースとした落ち着いた色調の店内は、モダンで洗練された雰囲気の中にラグジュアリーなインテリアやシャンデリアが配される。HF-AGE仙台店では、スイス本国にてパテック フィリップの認定を受けた専属スタッフが常駐しており、商談コーナーでスタッフとコミュニケーションを取りながら、ゆっくりと時計を吟味できる空間となっている。

店内に設けられた商談スペース。右手奥に見えるのが2021年発表の「カラトラバ」Ref.6119を模した壁掛けクロックだ。特徴的な針形状やインデックス、ミニッツトラック、クル・ド・パリ装飾のベゼルまでもが再現されており、その完成度はさすが。来店時には、ぜひ写真に収めたいインテリアだ。

HF-AGE仙台店 パテック フィリップ

90平米の店内には商談スペースのほかに、VIPルームも備える。仕切られた空間ながらゆったりとしたつくりとなっており、スタッフとより深いコミュニケーションを取りながら、あるいはプライベートな話題にも触れつつ、特別な1本を選ぶことは有意義な時間になるはずだ。

時計とともに、書籍も展示されている。このような書籍が充実している点もパテック フィリップの強みのひとつだ。ブランドの歴史や各モデルの詳細、およびそのモチーフについて知ることは、手にしたタイムピースを一層深く楽しむことにつながることだろう。


豊富な品ぞろえ

 パテック フィリップは大量生産をしていないうえ、各現行モデルの人気が高いため、現状、実物を見ることが難しいモデルも少なくない。しかし、HF-AGE仙台では常時15〜20点のタイムピースが展示され、完成度の極めて高い外装やムーブメントの仕上げ、高い開発力や技術力による機構を、実機で楽しみながら選ぶことができる点も魅力だ。

 なお、リニューアルオープンのセレモニーのために、HF-AGE仙台店の顧客の協力により、多くのレアピースが展示された。このような展示が実現したことは、HF-AGE仙台店への厚い信頼の証しであるといえる。そんなレアピースを含めた、店内に並ぶタイムピースの一部を紹介しよう。


七宝の技術を駆使して青い着物を表現した「カラトラバ」Ref.5077/100

パテック フィリップ「カラトラバ」Ref.5077/100
自動巻き(Cal.240)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KRGケース(直径38mm)。3気圧防水。参考商品。

 クロワゾネ七宝とフランケ七宝、さらに七宝細密画で伝統的な青い着物を表現した「カラトラバ」Ref.5077/100。フランケ七宝による半透明なブルーの七宝を基調としており、ゴールド製のダイアル地板に施したギヨシェ装飾が透けて輝く。本作には17色の釉薬が使用され、さらに2色の七宝細密画によりディティールを描いている。


クロワゾネ七宝により世界地図が描かれた「ワールドタイム クロワゾネ」Ref.5131

パテック フィリップ「ワールドタイム クロワゾネ」Ref.5131
自動巻き(Cal.240 HU)。33石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KRGケース(直径39.5mm)。3気圧防水。いずれも参考商品。

 クロワゾネ七宝により、ダイアル中央部に世界地図が描かれたワールドタイムモデル。かつては、機構が大型化してしまうワールドタイムを腕時計に搭載することは非常に困難だとされたが、それを実現したのが1930年代の時計師ルイ・コティエとパテック フィリップであった。ルイ・コティエによるワールドタイム機構を搭載したモデルには、クロワゾネ七宝によって地図が描かれたものが多く存在し、本作はその伝統に倣ったものである。時計技術およびパテック フィリップの歴史に深くつながるモデルであり、今回のセレモニーにふさわしい1本であろう。


ダイアルカラーの異なる「ノーチラス」Ref.5711/1Aも展示

パテック フィリップ「ノーチラス」Ref.5711/1A
自動巻き(Cal.26-330 S C)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径40mm、厚さ8.3mm)。12気圧防水。いずれも参考商品。

 セレモニーに際し、貴重な「ノーチラス」Ref.5711/1Aが3本、展示された。ノーチラスは1976年に誕生したコレクションで、Ref.5711はノーチラス30周年を記念して発表された。右手に見えるのは、2012年に発表されたシルバー・ホワイトダイアルのステンレススティールモデルである。針とインデックスへのブラックの縁取りはホワイトダイアルモデルにのみ与えられており、他のダイアルカラーのモデルとともに見比べることができるのは、今回のようなイベントならでは。


《ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京2023)》で展示されたペアウォッチ

(左)パテック フィリップ「カラトラバ リミテッド・エディション」Ref.6127、(右)パテック フィリップ「カラトラバ リミテッド・エディション」Ref.7127
手巻き(Cal.215 PS)。18石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約44時間。(左)18KWGケース(直径36mm)、(右)18KWGケース(直径31mm)。3気圧防水。いずれも参考商品。

《ウォッチアート・グランド・エキシビション(東京2023)》のプレリュードとして、パテック フィリップが日本の時計愛好家のためにリミテッド・エディションとして創作した2モデル。本作はペアウォッチの伝統をたたえるもので、ケース径36mmのラック・ライトブルーダイアルモデルと、ケース径31mmのラック・ライラックダイアルモデルが対となっている。ともに、ダイアルカラーとマッチしたストラップが組み合わされている。


趣の異なる3本の「カラトラバ」を展示

(左)パテック フィリップ「カラトラバ」Ref.5226
自動巻き(Cal.26-330 SC)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KWGケース(直径40mm、厚さ8.53mm)。3気圧防水。640万円(税込み)。
(中央)パテック フィリップ「カラトラバ」Ref.6007
自動巻き(Cal.26-330 SC)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KWGケース(直径40mm、厚さ9.17mm)。3気圧防水。603万円(税込み)。
(中央)パテック フィリップ「カラトラバ」Ref.5227
自動巻き(Cal.26-330 SC)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KRGケース(直径39mm、厚さ9.24mm)。3気圧防水。640万円(税込み)。

 幅広いラインナップを擁するパテック フィリップの中でも、中核を成すコレクションはカラトラバであろう。セレモニーに際して趣の異なる3本のカラトラバが展示された。注目は、写真中央のRef.6007だ。エボニーブラックダイアルは同心円模様が特徴的なインナーミニッツスケール、サークラージュ(円形装飾)仕上げのアワーサークル、ソレイユ仕上げのアウターミニッツスケールという3種類の仕上げを組み合わせている。センターには、ストラップと呼応するカーボンのエンボスパターンが施され、スポーティーな印象を強めている。

 なお、Ref.6007には写真のモデルのほか、イエローカラー、ブルーカラーを使ったバリエーションが存在する。Ref.5227には18Kローズゴールドモデルのほか、18Kイエローゴールドモデル、18Kホワイトゴールドモデルがラインナップされている。


バゲットカット・ブルーサファイアをセッティングした「グランド・コンプリケーション」

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5271/11P
手巻き(Cal.CH 29‑535 PS Q)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間(クロノグラフ非作動時)。Ptケース(直径41mm、厚さ12.7mm)。3気圧防水。5559万円(税込み)。

 パーペチュアルカレンダーとクロノグラフを搭載した「グランド・コンプリケーション」Ref.5271も展示されていた。本作は、ベゼル、ラグ、バックルにバゲットカットされたブルーサファイアをあしらった、華やかなモデルである。

 このブルーのバゲットカットサファイア、そして外周から内側にかけて濃淡が異なるラック・ブルーダイアルが什器越しに見ても印象的で、目を引いた。

 パテック フィリップを象徴するグランド・コンプリケーションだが、その稀少性ゆえになかなか実物を目にすることはなく、貴重な機会となった。


「TWENTY~4」など、レディースウォッチ選びにも最適

パテック フィリップ「TWENTY~4 AUTOMATIC」Ref.7300/1200A
自動巻き(Cal.324 S C)。29石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径36mm、厚さ10.05mm)。3気圧防水。466万円(税込み)。

「TWENTY~4」は、パテック フィリップが女性向けに展開しているコレクションだ。現行のラインナップだけでもさまざまなモデルが用意されており、HF-AGE仙台店ではベゼルに2列のダイヤモンドがセッティングされたオリーブグリーンまたはブルーのソレイユダイアルを備えた2本が並んでいた。

 なお、このダイヤモンドは《ダンテール》(レース・スタイル)というジェムセッティング技術が用いられている。2列のダイヤモンドは交互に配置されており、その数は160個、約0.77カラットに及ぶ。

 パテック フィリップのレディースモデルを探している顧客にも、HF-AGE仙台店は多彩な選択肢を与えてくれる。


時計愛好家は仙台へ!

 東北唯一のパテック フィリップ正規販売店であるHF-AGE仙台店。リニューアルオープンによって、ますますパテック フィリップ愛好家、そして時計愛好家の耳目を引き付ける空間となった。

 “杜の都”仙台の中心部に位置する定禅寺通りという好立地ということもあり、時計愛好家はぜひ一度、HF-AGE仙台店を訪ねてみてはいかがだろうか。


店舗詳細

住所/宮城県仙台市青葉区国分町2-14-18
問い合わせ/022-711-7271
ホームページ/www.hf-age.com
営業時間/11:00~19:00(定休日は水曜日)



Contact info: HF-AGE仙台店 Tel.022-711-7271


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