ベルギーの時計ブランド「レッセンス」は、2024年の新作モデルとして、ダイバーズウォッチである「Type 5 L」を発売する。ベルギー出身の工業デザイナー、Benoit Mintiens(ベノワ・ミンティエンス)によって、2010年に創立されたレッセンス。ブランド名は、Renaissance(ルネッサンス)と Essence(エッセンス)のふたつの言葉を融合させた言葉から名付けられた。このブランドが放つ、最新作の実力とは?
輝きを放つ「Type 5 L」
レッセンスのウォッチコレクションの中で最強の耐水性を確保する「Type 5」シリーズに、新たなバリエーションが誕生した。新作「Type 5 L」の ‘L’ は、発光を意味するLuminescentの頭文字を表している。名前の通り、文字盤全面にグリーンのスーパールミノバが施されており、暗闇でも高い視認性を確保することはもちろん、存在感を発揮するのだ。なお、スーパールミノバは明るさと発行持続時間に優れた蓄光塗料である。
自動巻き(Cal.ROCS 5: Ressence Orbital Convex System。41石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約36時間。Tiケース(直径46mm、厚さ15.5mm)。10気圧防水。607万2000円(税込み)。
また、文字盤に配されたブルー、イエローのコントラストが、ライトグレーのダイアルに柔らかくエッセンシャルな色合いを添え、手元にエレガントな色彩のマジックをもたらしてくれる。
最適な視認性のためにオイルを充填~ウォータードロップ効果~
レッセンスは、2013年に世界初のオイル充填機械式ウォッチを発表した。「Type 5」シリーズには、ふたつの分離層があり、オイルが充填された分離層には ROCS、空気が充満している分離層にはベースモジュール(Cal.2824-2)がある。上半分は、およそ 3.57mlのオイルで満たされており、かつてない「ウォータードロップ」と呼ばれる視覚効果を得ている。
さらに本作は、磁気によるトランスミッションを用いられており、ベースキャリバーとモジュールがつながっている。マイクロサイズの磁石を、オイルが充填された上部のチャンバーと水分の無い下部のチャンバーに複数配置し、それぞれが引き合う力を利用。また、油の特性である温度による体積変動を相殺するため、時計の内部にはベローと呼ばれる 7つの小さな鞴(ふいご)で構成されるシステムが搭載され、それぞれのベローが油の体積変動に従って収縮する。
文字盤に配された温度計と間接的にリンクしており、この温度計に表現されたベローの働きを確認することが可能となっているのだ。回転するディスクと、インデックス〈スーパールミノバのグレードAを充填)とのコントラストが印象的かつコンテンポラリーな雰囲気を演出している。
また、オイルとガラスは屈折に対して非常に類似した反応を持つため、一時的に奥行きがないような錯覚を起こすが、それによって、文字盤はより近くに見え、ガラスによって視覚が妨げられることがなくなる。どの角度からでも時刻が読み取れることはダイバーにとって不可欠であり、加えてスーパールミノバはこの視認性をさらに高めてくれる。
「TYPE 5 L」 は、世界が認めるダイバーズウォッチだ!
「TYPE 5 L」 はダイバーズウォッチの基準を定めた、厳格な国際標準化機構のISO 6425を満たし、安全性と信頼性を遵守している。10気圧の防水性を備えており、耐磁性や耐衝撃性などのテストにも合格。そしてケース素材はグレード5のチタンを採用し、重量わずか85gを実現した。軽量で、快適に着用できる1本である。
精密なベゼルと安全なロックシステム
「TYPE 5 L」 は潜水時に誤ってベゼルが回転しないように、逆回転防止ベゼルを備えている。これは潜水時間を正確に計測するために、ダイバーにとって重要な機能だ。さらに、すべての 「TYPE 5」シリーズのケースバックには、着用者が防水のために圧縮ガスケットをロックできるメカニズムである Ressence Compression Lock System (RCLS) が採用されている。 “RCLS”とは、レッセンスが特許を取得した独自のパワーユニットだ。このRCLSによって時、分、秒表示が互いを追いかけるように常に文字盤が回転。時間を見るたびに文字盤内のレイアウトが変わるという、他に類を見ない独創的な動きを実現している。この結果、情報は一枚の紙に書かれたように、すべてひとつの面に表示され、どの角度から見ても直感的に情報を読み取れる高い視認性を確保している。
Contact info: RESSENCE / レッセンス(DKSH ジャパン)
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