アーミン・シュトロームから100本限定生産の新作モデル「ワンウィーク マニファクチュール・エディション」が登場!

2024.07.26

アーミン・シュトロームは、再設計したブランド初の自社製ムーブメントを搭載する、「ワンウィーク マニュファクチュール・エディション」を披露した。本作は、2023年に登場した「ワンウィーク ファースト・エディション」の後継機にあたり、そのオープンワークのムーブメントはグレーとアンスラサイトの色調で満たされている。なお、100本のみの限定販売だ。

アーミン・シュトローム ワンウィーク マニファクチュール・エディション

2009年、アーミン・シュトロームは、スイスのビール/ビエンヌに自社工房を設立し、その翌年に初の完全自社製モデルとなる「ワンウィーク」を発表した。その独特の構造によって、ブランドのウォッチメイキングの基礎を築いた。そして、これを再設計したムーブメントを搭載し、23年に登場したのが「ワンウィーク ファースト・エディション」だ。本作「ワンウィーク マニュファクチュール・エディション」は、その後継にあたるモデルである。


再設計されたマイルストーンを搭載する「ワンウィーク」の後継機が登場

 独立系ウォッチブランドであるアーミン・シュトロームは、新しい限定モデル「ワンウィーク マニュファクチュール・エディション」を披露した。

 本作と2023年モデルとの大きな違いは、その構築美を際立たせるために、カラーが廃されていることである。ダイアルから見えるメインプレート、ブリッジ、およびパーツにはアンスラサイトカラーのPVDコーティングが施されており、メカニカルな魅力とともに、落ち着きと静けさに満ちたグレートーンが演出されている。

アーミン・シュトローム ワンウィーク マニファクチュール・エディション

アーミン・シュトローム「ワンウィーク マニファクチュール エディション」
手巻き(Cal.ARM21)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約7日間。SSケース(直径41mm、厚さ10.6mm)。10気圧防水。世界限定100本。638万円(税込み)。

 その他の基本的な仕様については、前作と同様である。ムーブメントの多くの動的要素をダイアル側に配置したオープンワークデザインを特徴としており、ひと目でアーミン・シュトロームの時計と認識できる。また、近代建築を思わせる造形は、フォルム、機能、美学、エルゴノミクスのすべてが調和しており、伝統的なウォッチメイキングの技術がダイナミックかつ革新的な方法で実現されている。

アーミン・シュトローム ワンウィーク マニファクチュール・エディション

かつてのそれと比べると、再設計されたワンウィークはより際立つ立体感を見せている。これは、さまざまなムーブメント要素を多角的に鑑賞できるよう設計された、極めて現代的な構造によるものだ。なお、ブランドの多くのモデルと異なり、本作の時分針はオフセットセンターではなく中央に配置されている。また、9時位置にはスモールセコンドが配された。

 新たなワンウィークの特徴的な機能として、パワーリザーブインジケーターが挙げられる。懐中時計からインスピレーションを得たこの機能では、ポリッシュ仕上げのコーンが、ケースバック側にあるコニカルギアによって駆動するコニカル・システムを採用。ムーブメントの立体感とも調和を見せている。

アーミン・シュトローム ワンウィーク マニファクチュール・エディション

ケースは一体型スティール製ブレスレットを備えており、その形状は至って現代的だ。ケース直径は41mm、厚さは10.6mmで、3D感のあるムーブメントを搭載していながらも、コンパクトなプロポーションを備えている。人間工学を重視したその造形は、メカニカルな魅力に満ちた日常使い向けの時計を実現している。

 ムーブメントには前作から引き続き、手巻きムーブメントCal.ARM21を搭載する。ダイアル側に配置されたふたつの香箱は、連動した動きによって一貫したエネルギー供給を可能としており、約7日間ものロングパワーリザーブを有している。また、初代ワンウィークの振動数が1万8000振動/時であったのに対し、Cal.ARM21は2万5200振動/時に変更されたことで、より安定した精度とパフォーマンスを獲得している。

アーミン・シュトローム ワンウィーク マニファクチュール・エディション

ふたつの香箱は、フィンガースタイルのブリッジによって支えられている。リュウズを巻き上げることで、これらの角穴車はお互いに反対方向へとバレルを巻き上げる。

 さらに、本作のトランスパレント仕様のケースバックからは、熟練の手作業で施された丹念な仕上げを鑑賞することができる。特に、大部分を占めるメインプレートとブリッジには、アンスラサイトのPVD仕上げが施されており、ステンレススティール製の外装との完璧な調和を見せている。

アーミン・シュトローム ワンウィーク マニファクチュール・エディション

ローターを持たないムーブメントのケースバックからは、ブランドの他モデルと同様に、さまざまな仕上げが使い分けられているのが見える。ストレートもしくはサーキュラーのグレイン仕上げに加え、面取りやポリッシュ、コート・ド・ジュネーブ装飾が駆使されており、そのすべてが同ブランドの卓越したクラフトマンシップを象徴している。


Contact info:ノーブル スタイリング Tel.03-6277-1604


レゾナンス機構などで独自性を確立するアーミン・シュトローム、代表2名へのインタビュー

https://www.webchronos.net/features/76613/
これがレゾナンスの音だ!! 愛好家必見の「音で知る高級時計の世界」/アーミン・シュトローム「ミラード・フォース・レゾナンス」

https://www.webchronos.net/features/44888/
レゾナンス機構が同調するまで/アーミン・シュトローム「ミラード・フォース・レゾナンス」

https://www.webchronos.net/features/45685/