ジャガー・ルクルト新作モデル「101 シークレット」。製造に掛けられた何百時間もの研究と15の専門分野

2024.09.21

ジャガー・ルクルトは、プラチナ製ハイジュエリー「101 シークレット」ウォッチの新しいモデルを発表した。今回の新作モデルによって、“キャリバー101”コレクションはいっそう充実したこととなる。

101 シークレット ウォッチ

ジャガー・ルクルト「101 シークレット - プラチナ」Ref.Q2873220
新作「101 シークレット」。優美なマザー・オブ・パール文字盤と、1,028個(26.21カラット)のブリリアントカットダイヤモンドがセッティングされており、強い輝きを放つ。手巻き(cal.101/5)。19石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約33時間。Ptケース(縦29.07×横12.22mm、厚さ9.88mm)。5気圧防水。限定生産。要価格問合せ。

小型化と精密さに影響されて。新作「101 シークレット」

ジャガー・ルクルトから、新しい「101 シークレット」が登場した。本作の開発にあたって、何百時間もの研究と15の専門分野を必要とした。なぜなら本作には、伝統的な技と新しい技術を融合させ、ケースのデザイン、 開閉機構、精密に連結されたブレスレット、宝石の配置を完璧にすることが求められたためである。

 ジャガー・ルクルトのデザイナー、時計職人、技術者、そして職人たちは、技術をデザインに生かしながら、時計部品の設計と製造における精度だけでなく、計時技術そのものにおいても、精度を指針として、グランド・メゾンが持つ技術的および美的価値を継続的に発展させているのだ。

101 シークレット ウォッチ

 そんなジャガー・ルクルトの精神を体現したかのような新作モデルをひもといていきたい。


プラチナとダイヤモンドがもたらす、唯一無二の存在感

 プラチナはゴールドの約2倍硬いため、ケースやブレスレットの形状を作るのが難しく、宝石をセッティングするのも困難だ。しかし、プラチナの白さがこれまで以上にダイヤモンドを照らし出し、あらゆる角度から光を捉えることで、きらめくようなショーを生み出す。4連のダイヤモンドが「101 シークレット」を際立たせ、光と輝きの途切れることのない流れが手首を包み込み、その中に腕時計が隠されていることはまったく分からないだろう。

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「ランデヴー・ダズリング」コレクションは、ベゼルに108個のダイヤモンドがセッティングされている。また、36個の石がセットされた外側のリングは、プロング(またはグリフ)セッティングによって、このきらびやかな円形に優雅な質感を作り出している。さらに仕上げに、巻き上げリュウズにはインバーテッド ダイヤモンドが、4つのラグのそれぞれには3個のダイヤモンドがセッティングされている。

ブレスレットには 1,024個のダイヤモンド(26.21 カラット)がセッティングされ、それぞれは ふたつの異なるセッティング技法で正確に配置されている。内側の2連のダイヤモンドにはグレインセッティングが、外側の二連にはグリフセッティングが施されている。宝石のセッティングに 182時間を要するこのタイムピースは、グランド・メゾンのメティエ・ラール™工房で培われたノウハウの真骨頂である。


精度と小型化の追求

 時計製造の究極の目的である「精度」は、ジャガー・ルクルトにとって重要な基礎であり、2024年のテーマとなっている。1833年にスイスのジュウ渓谷に最初の工房を構えて以来、最も精密で正確なムーブメントを製造するために、自ら工具を製作し、小さな部品を開発した創業者アントワーヌ・ルクルトの精神を、ジャガー・ルクルトは受け継いでいる。それから約100年後、1929年に「キャリバー101」が開発されると、この高精度、そして小型化の追求は極限に達した。

新しい機構

 世界最小の手巻き機械式時計ムーブメント「キャリバー101」は、1929年以来、多くのデザイナーの想像力をかき立ててきた。装飾的であると同時に実用的でもあるこのムーブメントは、数十年の間にさまざまな金属素材を使用した数え切れないほどのクリエーションに採用され、そこにはジェムストーンや魅力的なストラップ、ブレスレットが添えられた。

 ジャガー・ルクルトは今回、「101シークレット」でさらに一歩踏み込み、時計の中にひとつだけでなく、ふたつの“秘密”を取り込んだ。ひとつ目は時間を見ると同時に目に入る文字盤、ふたつ目は文字盤カバーを作動させる機構だ。

稀有な技法と高度な技術の融合

 時計の秘密の要素をデザインすることが、この挑戦に拍車をかけた。文字盤を見せる秘密のメカニズムは、ダイヤモンドの列の中に完全に隠すことができるよう、非常に小さなものでなければならなかった。その位置は着用者のみが知ることができ、ダイヤモンドの「ボタン」によって作動する。

 前述の通り、手巻きムーブメント「キャリバー101」は、小型化と精度の驚くべき偉業だ。98個の部品で構成され、ムーブメント全体のサイズはわずか縦14×横4.8mm、厚さ3.4mm、重さはわずか1g。極小サイズであるにもかかわらず、約33時間のパワーリザーブを備えている。小型ムーブメントを手作業で組み立てるには、それだけで40時間を要し、これは一握りの時計職人のみが習得している専門技術である。


Contact info: ジャガー・ルクルト Tel.0120-79-1833


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