セイコー プレザージュは、ポータークラシックとのコラボレーションモデルを、11月9日(土)から500本限定で発売する。1913年に誕生した、国産初の腕時計であるセイコー「ローレル」をデザインソースとし、本コラボレーションのコンセプトであるクラシックを体現するモデルが完成した。付け替え可能なコードバン製ストラップと、特製ボックス付きで発売する。
セイコー プレザージュとポータークラシックもコラボモデル
セイコー プレザージュは、日本のブランドであるポータークラシックとのコラボレーションモデルを、2024年の11月9日(土)から500本限定で発売する。
100年を超えるセイコーの腕時計づくりの伝統を継承し、世界に向けて日本の美意識を発信する時計ブランドであるセイコー プレザージュ。今回、衣服や鞄などで知られる日本のブランド、ポータークラシックとのコラボレーションモデルが登場する。日本を代表するブランドのコラボレーションに注目が集まることだろう。
自動巻き(Cal.6R5H)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径35mm、厚さ12.3mm)。5気圧防水。世界限定500本(うち国内250本)予価31万200円(税込み)。
本コラボレーションに向け、セイコー プレザージュは、ポータークラシックの会長である吉田克幸氏と、代表取締役である吉田玲雄氏を交えて商品開発の議論を進めた。キーコンセプトとなったのは、クラシックという概念だった。吉田父子がブランド設立以来掲げる「世代を超えて愛されるもの」への強い思いは、日本の職人芸や伝統技術を、機械式腕時計を通して世界に発信する、セイコー プレザージュと共通していたのである。そしてデザインソースに選ばれたのは、国産初の腕時計である「ローレル」だった。
セイコー「ローレル」とは
懐中時計が主流の大正初期、セイコーはいち早く腕時計の試作・研究を続け、1913年にローレルを完成させた。シンプルでありながら個性的なダイアルデザインを持つローレルは、まさにクラシックというコンセプトにふさわしい。初代ローレルは、白い琺瑯ダイアルに黒のインデックス、そして12時にのみ赤色を採用しており、全体的に懐中時計からの派生を感じるデザインであった。
今回のコラボレーションモデルのダイアルは初代ローレルと同じく、琺瑯を採用。ダイアルカラーは、ポータークラシックのブランドイメージとしても強い黒だ。特別仕様のシックな黒琺瑯を採用し、存在感のあるデザインに仕上げた。これは、2023年に発売されたRef.SARX105の琺瑯ダイアルの監修も務めた、琺瑯職人である横澤満氏が一枚一枚作りあげている。
さらに注目したいのはラグ部分だ。試作を重ね、懐中時計のボウ(チェーンや紐を取り付ける輪状の部品)から着想を得た、丸みのある可動かんを今回のために開発し、完成させた。
ローレルでは秒針が配されていた6時位置には、24時間表示のサブダイアルを配置。時分針、24時針は当時と同じく繊細な形状を採用した。ダイアルに印刷したアラビア数字も、オリジナルの書体を忠実に再現している。さらに裏蓋には、克幸氏を模したシルエット(ポータークラシックの創業当時のロゴ)とシリアルナンバーをマーキング。ファンにはたまらない仕様だ。
付け替え可能な細身のコードバンストラップ、特製ボックスも付属
さらに本作には、特製ボックスが付属する。大切なものを保管する目的で、日本で古くから重用されてきた桐箱をベースに、ポータークラシックの世界観を黒塗りで表現した、スペシャルボックスだ。日本古来の「重ね」の文化を取り入れた、二段の重箱仕様になっており、腕時計と付け替え用ストラップをそれぞれ収納することができる。
加えて、このモデルに合わせてコードバン製の引き通しストラップも開発した。黒いストラップの他に、付け替え用の茶のストラップも付属する。なお、ストラップはケースのラグ幅に合わせた細さだが、背当て部分はやや幅を持たせ、着け心地を考慮したデザインになっている。また、通常のストラップよりも穴の数を増やして長さの調整域を広げており、ユニセックスでの着用も可能だ。
セイコー プレザージュのポータークラシック コラボレーション限定モデルは、11月9日(土)から、世界限定500本(うち国内250本)で発売する。