レッセンスより、日本とスイスの職人技が融合した限定モデル、「タイプ8 インディゴ」が登場

2024.11.26

レッセンスより「タイプ8 インディゴ」が発表された。本作は、藍染したシルク糸をダイアルに取り入れた数量限定モデルだ。シェルマンが伊勢丹新宿店本館5階ウォッチのリニューアルを記念して立ち上げた、インディゴ・プロジェクトの新作である。

インディゴ・プロジェクトによって生まれた世界限定8本の希少モデル

 レッセンスより、新作「タイプ8 インディゴ」が発表された。本作は伊勢丹新宿店本館5階のリニューアルを記念し、通好みのブランドを取りそろえる時計店、シェルマンとのコラボレーションによって誕生したモデルであり、伊勢丹新宿店のみ限定8本が販売される。

レッセンス「Type 8 Indigo」
藍染したシルク糸で覆われたダイアルを持つ、新作の「タイプ8 インディゴ」。その色合いは。角度や光によって様々に変化する。自動巻き(Cal.ROCS8:Ressence Orbital Convex Systemモジュール Cal.2892-2)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約36時間。Tiケース(直径42.9mm、厚さ11mm)。防滴構造1気圧。伊勢丹新宿店限定8本。495万円(税込み)。

「タイプ8」は、リュウズのない近未来的なデザインのケースを有したコレクションだ。他のレッセンスの時計と同じく、本作もROCS(Ressence Orbital Convex System)を搭載し、針の代わりに回転するディスクによって時刻を表示する。

 今回発表された新作は、2024年の夏に伊勢丹新宿店で開催されたウォッチコレクターズウィークで注目を集めたインディゴ・プロジェクトに加わるものであり、人類最古の染料である藍(インディゴ)を取り入れたカラーリングと、スイスの職人技が融合した逸品である。チタン製のダイアルは、直径0.2mm、長さ2.5mの藍染のシルク糸によって覆われ、見る角度や光によって鮮やかなブルーからブラックに近い色調まで変化する。

Type 8 Indigo

シルク糸をダイアルに接着する作業は、スイス・ジュネーブのアトリエで行われる。熟練の職人でも2日間を要する、繊細さが要求される作業だ。

Type 8 Indigo

接着するシルク糸は、直径0.2mm、長さ2.5m。特殊な接着剤を用いることで、接着剤が繊維に染み込むことによる変色を防いでいる。

 ダイアルとサファイアクリスタルの間はわずか0.25mm。このシビアなクリアランスも相まって、ダイアルにシルク糸を接着する作業は、熟練した職人でも2日間を要するという。藍染を手掛けるのは、徳島県上板町に本社を置く、新世代の藍師・染師グループ「BUAISOU(ブアイソウ)」である。

 ケースはグレード5チタン製。ラグの上面を覆ったミニマルなデザインが特徴だ。リュウズがないため、時刻調整や主ゼンマイの巻上げは、ケースバックを回転させることによって行う。

Type 8 Indigo

藍染を手掛けたのは、藍の栽培から染色工程まで自社で一貫して行う新世代の藍師・染師グループ「BUAISOU(ブアイソウ)」。同社は伝統的な藍染めの継承にとどまらず、新しい技術と発想を盛り込み伝統を超えていくことを目指す。

 2024年12月6日発売の『クロノス日本版』116号に、「タイプ8 インディゴ」について詳しく紹介する記事を掲載する。興味のある読者はぜひチェックしてほしい。


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