直径35mmの手巻きトゥールビヨン、ブレゲ「クラシック トゥールビヨン 3358」ホワイトゴールド

2024.12.08

アブラアン-ルイ・ブレゲによる最も偉大な発明であるトゥールビヨンは、ブレゲの高度な専門技術とは切り離すことのできない存在だ。複雑でありながらポエティックなこの機構が、新作「クラシック トゥールビヨン 3358」の燦然と輝くダイヤモンドセッティングの中でその優美なリズムを刻んでいる。

クラシック トゥールビヨン 3358

重力が時計のムーブメントに与える影響を抑えるために考案され、1801年に特許を取得した革新的な機構トゥールビヨン。まばゆいばかりのダイヤモンドに囲まれたケースの中、自社製手巻きムーブメントCal.187Dを搭載し、波のように鼓動しながらバレリーナのように優雅な動きを繰り広げる。「クラシック トゥールビヨン」のダイヤルの下に置かれた精巧なトゥールビヨンは、時間と分の経過と響き合いながら、調和のとれた無限の曲線を描く。

クラシック トゥールビヨン 3358

クラシック トゥールビヨン 3358

ブレゲ「クラシック トゥールビヨン 3358」 Ref.3358BB/8D/986 D0
ブリリアントカットダイヤモンド69個(ベゼル、ラグ)。ローズカットダイヤモンド1個(リューズ)。ダイヤモンド14個をセットしたホワイトゴールド製のトゥールビヨンケージとブリッジ。バックルにブリリアントカットダイヤモンド 42 個。トータルダイヤモンド407個(約3.2カラット)。手巻き(Cal.187D)。21石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KWGケース(直径35mm、厚さ9.3mm)。30m防水。2609万2000円(税込み)。

 コレクション最新作となるこのモデルは、アブラアン-ルイ・ブレゲという天才が生み出したふたつの主要素である機械的性能と洗練された時刻表示を体現し、高い精度と視認性を兼ね備えたタイムピースへと仕上げられた。そのテクニカルなスピリットは作品の中で相乗効果を発揮している。自社製手巻きムーブメントCal.187Dに収められたトゥールビヨンはゴールドとダイヤモンドで囲まれ、魅惑的なスノーセッティングをはじめ様々なセッティングに熟練の職人技を見ることができる。

重力に挑んだアブラアン-ルイ・ブレゲ

 ヌーシャテルに生まれた時計職人アブラアン-ルイ・ブレゲは若くしてフランスに渡り、フェルディナント・ベルトゥー、ジャン=アントワーヌ・レピーヌといった偉大な時計職人のもとで腕を磨いた。一方、ジョゼフ=フランソワ・マリー神父の助言により、数学や物理学などの科学に情熱を抱くようになる。デカルト的才能を開花させたアブラアン-ルイ・ブレゲは、パリ中心部のシテ島に工房を開き、機械学と技術革新の探究に取り組んた。現代の時計製造の礎とされるその発明のひとつが、トゥールビヨン・レギュレーターである。脱進機のすべての要素を独立した軸を中心に回転する可動パーツ上に組み込んだこの機構は、天文学にちなんでこう名付けられた。1801年6月26日、トゥールビヨンに対する特許を取得したアブラアン-ルイ・ブレゲは、発明の目的について、懐中時計の精度を乱す重力の影響を抑えて、時間の誤差を軽減するためであると語っている。

自社製Cal.187D トゥールビヨン

クラシック トゥールビヨン 3358

「クラシック トゥールビヨン 3358」を駆動する手巻ムーブメントCal.187Dはスイス・ジュウ渓谷のロリエントにあるブレゲのマニュファクチュールで製造されている。187個の部品を組み立て、21石がセットされた高性能ムーブメントは、ブレゲのステンレススティール製ひげゼンマイを備え、1万8000/時の振動数で穏やかに駆動する。完全に巻き上げた状態でパワーリザーブは約50時間を有する。現代的な仕上げを施した自社製ムーブメントCal.187Dは、アブラアン-ルイ・ブレゲが2世紀以上前に考案した有名な発明、トゥールビヨン・レギュレーターを搭載している。メトロノームのように1分間で1回転し、時計の置かれた向きや姿勢に関わらずその精度を保つ機能だ。クラシック トゥールビヨン 3358では、ホワイトゴールドのオーバルリングで縁取られた丸い開口部がダイヤルの下部に配され、その中からトゥールビヨンをながめられる。

クラシック トゥールビヨン 3358

 トゥールビヨンを支えるわずかにカーブしたポリッシュ仕上げのゴールドブリッジには、リボンのようにダイヤモンドが敷きつめられている。ケースバックにはサファイアガラスを備え、地板に施された光沢のある装飾は、先端にダイヤモンドが付いた工具を用い、手作業で施された緻密な点描によるものだ。繊細な窪みが生み出す反射とレリーフは灰白色に覆われた月の表面を思わせる。同じ工程を経ていても、タイムピースには職人によって個性が授けられ、唯一無二の外観に仕上げられている。

ダイヤモンドとマザーオブパールの中で描かれる無限のループ

クラシック トゥールビヨン 3358

 レギュレーターのリズミカルな回転と調和するよう、ダイアルの中心はブリリアントカットダイヤモンドで覆われ、職人によってスノーセッティングが施されている。異なる6つの直径のダイヤモンドを使用し、職人は貴石をひとつひとつ不規則な配置でゴールドのディスクにセットしていく。土台のメタルが見えないよう緻密に、隙間なく敷きつめられたダイヤモンドは、クラシック トゥールビヨン 3358のフェイスにまばゆいばかりの光景を生みしている。

 フランジに沿って丸く弧を描くダイヤモンドは、6時位置にある卵形の開口部から始まり、12時位置のオフセンターに配されたナチュラルホワイトマザーオパールのチャプターリングへと続いている。虹色の光沢を帯びたチャプターリングはブラックのブレゲ数字によるアワートラックを備え、その上では先端に穴が開いたブルースティール製の繊細な2本のブレゲ針が時刻を表示する。

 光のハーモニーを完成へと導くのが、直径35mmの18Kホワイトゴールド製ケースだ。厚さ9.3mmの洗練されたシルエットのケースは、ベゼルとラグにブリリアントカットダイヤモンドが輝やく。コインエッジのケースバンドに配されたリュウズには、ローズダイヤモンドが飾られている。新作クラシック トゥールビヨン 3358には、スカイブルーのアリゲーターレザーストラップを備え、ダイヤモンドがセットされたゴールド製トリプルフォールディングバックルが備わる。


注目すべきディテール

最後にディティールを紹介しよう。

  • クラシック トゥールビヨン 3358

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Contact info: ブレゲ ブティック銀座 Tel.03-6254-7211


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