2024年1月、セイコーウオッチによって東京・原宿のSeiko Seed(セイコーシード)で開催された、「専用すぎる腕時計展」。12月20日(金)から、その第2弾が開催される。今回は、「架空の人物を含むターゲットを設定」したとのこと。専用すぎるために、デザイナーやその道のプロフェッショナルたちが真剣に頭を悩ませ、その末に生み出されたというプロダクトの数々は必見だ。
「専用すぎる腕時計展2」が開催!
2024年1月19日〜3月31日まで開催された、「専用すぎる腕時計展」をご存知だろうか。セイコーウオッチの社内プロジェクトとして2001年〜2009年にわたって実験的に行われていた、デザインの新たな可能性を提案するというコンセプトの「power design project(パワーデザインプロジェクト)」。2022年に再始動したこの企画は、前述した展示会へと結実した。そして同年12月20日(金)より、その第2弾となる「power design project(パワーデザインプロジェクト)2025 専用すぎる腕時計展2」が開催される。場所は前回と同じく、「腕時計のさまざまな楽しさを体験できる発信拠点」である、東京・原宿のSeiko Seed(セイコーシード)だ。
開催概要
住所: 東京都渋谷区神宮前1丁目14-30 WITH HARAJUKU 1F
会場: Seiko Seed
期間: 2024年12月20(金)~2025年2月16日(日)※休館日:1月1日(水)〜3日(金)
時間: 11:00~20:00※入場は19:45まで。2024年12月31日(火)のみ、11:00〜18:00まで(最終入場は17:45)
入場料:無料
特設サイト:https://www.seiko-design.com/powerdesignproject2025/
なお、1月25日(土)には、ワークショップが予定されているという。気になる読者は、特設サイトをチェックしてほしい。
専用デザインの時計を生み出してきたセイコーだからこそできる展示
2021年に140周年を迎えたセイコー。この長い歴史の中でダイバーズウォッチや鉄道時計など、さまざまな分野に向けた「専用デザインの時計」を生み出してきた。
そんなセイコーだからこそ実現できるのが、今回の展示だ。プロジェクトのデザイナーたちに与えられたテーマは、「専用腕時計」の新しい提案。第2回となる専用すぎる腕時計展では、6名のセイコーのデザイナーが、架空の人物を含むターゲットを設定。その人物像に思いを馳せ、頭を悩ませながら腕時計のあらゆる可能性に挑戦したという。
多くの人々にとっては無用の長物となってしまう、でも見ているとワクワクする、専用すぎる腕時計の顔触れは、この6つだ。
忍者専用腕時計
「忍びたるもの、針を見ずして時を読め!」。暗闇で活動する忍者が、自身の居場所を的に知らせてしまう蓄光塗料を使わずに時刻確認ができる腕時計。
クラブDJ専用腕時計
「その腕前と、その腕元で魅了する」。フロアを湧かせるDJが、時間を忘れて盛り上がるとともに、腕元でも観客を魅せるために開発された腕時計。
ゆで卵好き専用腕時計
「ゆで卵の腕前、半熟からの大脱出!」。普通の腕時計(普通じゃないけど)から、ボタンをワンタッチでゆで卵を茹でるためのタイマーに早変わり! 黄身の状態による茹で時間の目安が文字盤のフランジに施されている。
ヴァンパイア専用腕時計
「見る者たちを魅了する夜の支配者に捧ぐ」。夜しか活動できないヴァンパイアのための腕時計。吸血してからの経過日数を把握できる機能もヴァンパイアには必見。
サンタクロース専用腕時計
「すべての子どもたちの笑顔のために」。子どもたちが寝静まった後、プレゼントを届けるために、世界の空を飛び回るサンタクロースのために開発された腕時計。懐中時計風の意匠や針の先端の赤いトナカイといったディテールも楽しい。
恋する乙女専用腕時計
「時間と、あの人の私への想いをはかる」。いつもは時間を教えてくれる腕時計が、あの人の気持ちを教えてくれる!? コロンとしたフォルムがかわいく、また、ドーム風防が乙女心を他人に見せない配慮がなされている。
12月19日、開催前のメディア向けイベントで、本展示会を取材してきた。どの専用腕時計も面白く、すべて詳細に掲載したいところだが、読者の皆さんにはぜひ実物を見て、驚きやワクワクを楽しんでほしいという思いがある。そこで、私が本当に気に入った腕時計を1本、写真とともに紹介する。「ヴァンパイヤ専用腕時計」と迷った結果、ゆで卵が大好きなので、「ゆで卵好き専用腕時計」の写真を掲載する。