ヴァシュロン・コンスタンタンは、270年にわたる情熱、継続、卓越した時計製造の探求を記念し「ヒストリーク 222」スティールモデルを発表した。
ヒストリーク 222
5時位置に18Kイエローゴールド製マルタ十字。自動巻き（Cal.2455/2）。27石。2万8800振動／時。パワーリザーブ約40時間。SSケース（直径37mm、厚さ7.95mm）。50m防水。475万2000円（税込み）。ヴァシュロン・コンスタンタンのブティック限定販売。
2025年、ヴァシュロン・コンスタンタンは、愛好家に“ジャンボ”の愛称で親しまれ、37mmのスティールケースにブルー文字盤が特徴的な初代「222」の新作を発表した。このモデルは数多くの技術的な改良が施されている。ブレードが2枚から3 枚式となったクラスプが装着されたブレスレットの連結部分は、見える軸を隠すと同時に装着性を高める改良が行われた。ヴァシュロン・コンスタンタン270周年の記念サインが刻印され、シースルーケースバックからは、自社ムーブメントCal.2455/2を鑑賞することができる。オリジナルモデルからわずかに小さいケース径を備え、厚みはわずか3.6mmだ。この高精度ムーブメントは「222」オリジナルモデルのロゴの周りにベゼルの刻みを想起させるモチーフを彫金した独自のローターを備えている。振動数は初代モデルが1万9800振動に対し、約40時間のパワーリザーブを備えた毎時2万8800回振動と改良され高い精度を保証している。
文字盤上の日付表示をより中央に移動させることで、ミニッツトラックと重ならずに読むことができる。ヴィンテージなフォントでのAUTOMATIC表記とスーパールミノバ(昼間はオフホワイト、夜はライムグリーン)でコーティングされたアワーマーカーと針により歴史的モデルに用いられたトリチウムの色合いを取り入れている。またリュウズ、ブレスレット、ベゼルに施された仕上げが魅了的な光の効果を生み出している。
ヴァシュロン・コンスタンタンのすべての「ヒストリーク」コレクション同様222はメゾンの歴史において重要な位置づけをされているもののひとつだ。その特徴的なデザインは、オリジナルモデルのノスタルジックな魅力に加え、2025年のスティールモデルは、メゾンの核を成す精巧な洗練さを体現し、現代的で、さりげない感覚と卓越性の探求を見事に体現している。
オリジナルの 222 (1977年初出）
ヴァシュロン・コンスタンタン創業222周年を記念したモデル。1977年のバーゼルでの国際時計見本市で発表された。ジャガー・ルクルト製ムーブメントCal.920をベースに改造した名機Cal.1121が搭載される。自動巻き。36石。1万9800振動／時。SSケース（直径37mm）。120m防水（当時）。
統合型のブレスレットを装着したオリジナルの「222」。平らな上面を備えた機能的なデザインには、刻みの入ったフルーテッドベゼルが配され、5時位置にはマルタ十字が刻印されている。この一体型ケースは、ねじ込み式ベゼルにより120mの防水性能を備え、ムーブメントは上からケーシングする必要があった。当時、世界最薄のフルローターを備えた自動巻きムーブメントである、厚さわずか3.05mmのCal.1120により、この時計は時、分、日付を表示しながらも優美な薄さ7mmのスリムなケースが際立っていた。美的外観、バトン型の針、まっすぐな形のアワーマーカーが見事な調和を取るこの時計は、ブレスレット中央の大きな六角形リンクが高い堅牢性と自信に満ちた現代性の印象を与えていた。
2022年に発表されたヒストリーク「222」
自動巻き（Cal.2455/2）。27石。2万8800振動／時。パワーリザーブ約40時間。18KYG（直径37mm、厚さ7.95mm）。50m防水。ブティック限定販売。1100万円（税込み）。
222は、愛好家に愛され、1970年代後半からはじまった製造は非常に限られた数量だった。2022 年、ヴァシュロン・コンスタンタはイエローゴールド製の「ヒストリーク 222」を発表。このタイムピースは、その独創的な個性により、ここ数十年間の最も高く評価されるヴァシュロン・コンスタンタンのモデルのひとつとなった。新作ジャンボのスティールモデルは、それに続く必然的な流れである。ヴィンテージな要素とともに明確な現代性も兼ね備える、このアイコニックなタイムピースで創業270周年にあたる2025年のスタートを切ることで、メゾンは過去と未来の繋がりを築きくことになるだろう。
注目すべきディテール
