セイコーウオッチは、ジェラルド・ジェンタ氏が手掛け、クレドールのオリジナリティの確立に大きな影響を与えた「ロコモティブ」を、クレドールの新たなデザインシリーズとして5月23日(金)より発売する。希望小売価格は187万円(税込み)となる予定だ。
ロコモティブ
日差 +15秒~-10秒。自動巻き(Cal.CR01)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。ブライトチタンケース(直径38.8mm、厚さ8.9mm)。10気圧防水。187万円(税込み)。
クレドールの歴史を代表するモデルの一つであるクレドール ロコモティブは、ブランドならではのオリジナリティを持った「唯一無二のデザイン」を追求し、時計デザイナーのジェラルド・ジェンタ氏によって手掛けられ、1979年に発売された。ジェンタ氏は、時計史に残る様々な傑作モデルを生み出し、その前衛的で多彩なデザインから「時計界のピカソ」と称された人物である。開発当時、ジェンタ氏は何度も日本を訪れ、セイコーと親密な関係を築いており、クレドールのために時計をデザインすることに喜びを感じていたと伝えられている。ロコモティブという名前も、モデル開発時に「クレドールを牽引し、未来を担うモデルになってほしい」という願いを込めてジェンタ氏が名付けた。ジェンタ氏がデザインした時計は数多あるが、名付け親となったことは稀有であったと言われている。
深みのあるグリーンダイアルと精緻な六角形のダイアルパターン
時計デザイナーであるジェラルド・ジェンタ氏とともにつくり上げたロコモティブを、さらに進化させ、新たな道を躍進していくクレドールの意志がダイアルに込めまれた。ダイアルカラーには、「グリーン ライト※」を表す深みのあるグリーンを採用し、細かな六角形のパターンと組み合わせている。六角形それぞれに、交互に方向の異なるストライプ模様を施しており、光の当たる角度によって色が明滅するようにみえるダイアルである。
※グリーン ライトとは、「青信号」に由来する、「物事を進める際のGoサイン」を意味する言葉として使われている。
随所にあしらわれた、アイコニックな六角形
ロコモティブの象徴である六角形は、ケースデザインはもちろん、リュウズやベゼルのねじ、ブレスレットの中駒など、随所にあしらわれている。
2024年に復活を遂げたロコモティブでは、ベゼルとケースそれぞれに、ヘアラインと鏡面の仕上げ分けを施し、アイコニックな六角形のデザインをより際立たせた。
また、長期的な使用に適した、対となる6つのねじによってケースを挟み込む構造を採用している。
緻密に作りこまれた、なめらかに連なるテーパーが特徴的なブレスレット
ロコモティブのブレスレットは、ケースから中留側へなめらかに連なるテーパー駒と、六角形の中駒が特徴だ。それぞれの駒には、ひとつひとつ、熟練した職人の手でヘアライン仕上げを施している。また、駒の両端の斜面を磨き上げることで、腕の動きに合わせて光が揺らめき、手元を美しく演出。柔らかな丸みを帯びた駒が連なるブレスレットは、心地よい装着感を実現している。
クレドール専用の薄型自動巻メカニカルムーブメント
搭載されるムーブメントは、メカニカルムーブメントCal.CR01である。薄型の3針メカニカルムーブメントを搭載することで、クォーツムーブメントを搭載したオリジナルモデルと同様に、厚さ9mm以下のエレガントなフォルムを実現した。