タグ・ホイヤーの腕時計の名前を思い浮かべてみよう。「タグ・ホイヤー フォーミュラ1」「タグ・ホイヤー カレラ」? もちろん忘れてはならないのは、スクエアケースを備えた「タグ・ホイヤー モナコ」だ。モナコを代表作とするタグ・ホイヤーは、なんとF1モナコ グランプリのタイトルパートナーとなったのである。
タグ・ホイヤーとF1グランプリ、ふたつの「モナコ」がそろう
2025年2月13日。100年近い歴史を誇るモナコ グランプリにおいて、2025年は史上初めてレースにタイトルパートナーが付く年となった。そのパートナーは代表モデルに「タグ・ホイヤー モナコ」を数えるタグ・ホイヤーだ。F1創設75周年を迎え、タグ・ホイヤーがその公式パートナーに復帰した矢先の出来事だ。タグ・ホイヤーはますますモーターレースとの結び付きを深める。
モナコ グランプリとタグ・ホイヤーを結びつけているのは、同じ名を冠する、世界初の角型防水時計である タグ・ホイヤー モナコ コレクションと、このレースを世界に名だたる存在として有名にした数々のレジェンドレーサーの存在があるだろう。
タグ・ホイヤーの第2の故郷、モナコ
モナコ グランプリが開催される、モナコ公国モンテカルロは、タグ・ホイヤーにとって“心のふるさと”と呼ぶべき場所であり、F1ウィークエンドの華やかなイメージが定着していることからしても、タグ・ホイヤーがタイトルパートナーになることは当然と帰結だったと言えるかもしれない。レース名は「フォーミュラ1 タグ・ホイヤー グランプリ・ドゥ・モナコ」と命名された。
タグ・ホイヤーはスイス製の腕時計だ。しかし、企業としてのタグ・ホイヤーのアイディンティティーはグローバルであり、強い文化的影響力を及ぼしている。世界各地でタグ・ホイヤーのブティックは出店し、知名度のあるアンバサダーを起用し、至る所で広告キャンペーンを展開。しかしながら、タグ・ホイヤーが特別な「つながり」を持つ土地は世界にただひとつ、「モナコ」しかないのだ。
激戦の側にはタグ・ホイヤーがあった
1960年代から70年代のこと。ヨッヘン・リント、ジョー・シフェール、ニキ・ラウダ、ロニー・ピーターソンといった、自動車レース界の生きる伝説はサーキットでホイヤーのクロノグラフを愛用した。
そして1980年代から90年代には、タグ・ホイヤーがスポンサーを務めたマクラーレンで、ステアリングを握り、モナコを席巻したアラン・プロストとアイルトン・セナの熾烈なライバル争いと数々の勝利。タグ・ホイヤーとコート・ダジュールにあるモナコのサーキットとの深い結びつきを物語るエピソードには無数にあるのだ。
さらに、1990年代後半から2000年代に入ると、ミカ・ハッキネン、デビッド・クルサード、キミ・ライコネン、ルイス・ハミルトンがモナコの市街地コースで勝利を収める。彼らが表彰台の頂点に立ったとき、その腕元にはいつもタグ・ホイヤー の時計があった。
最近では、ダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレスが、オラクル・レッドブル・レーシングのスポンサーであるタグ・ホイヤーと共に激しい闘いを勝ち抜いてきた。
モナコの自動車コミュニティに寄与
タグ・ホイヤーは、2011年からオートモービル・クラブ・ドゥ・モナコ (モナコ自動車クラブ)のパートナーとして、F1ウィークエンドやグランプリ・ドゥ・モナコ・ヒストリックを通して重要な場面に居合わせてきた。
この新たなパートナーシップにより、モナコの街角や世界中のスクリーンでレースを観戦する人々の目に触れ、コースサイドのあらゆる場所にその名が掲げられることで、レースに関連するあらゆる場面でタグ・ホイヤーの存在感が増し、モナコでのストーリーがさらに力強くパワーアップすることになる。
モータースポーツ史に燦然と輝くこの重要な出来事を祝して特別なロゴが制作されたた。このロゴは、タグ・ホイヤーが登場する、あらゆるタッチポイントで使用される予定だ。さらに、もうひとつの重要なニュースは、アイコニックなタグ・ホイヤー モナコのクロックが、2025年のF1に新たに導入され、パドックに設置されることになるというものだ。
モナコでのF1レースにとどまらず、タグ・ホイヤーは、グランプリ・ドゥ・モナコ・ヒストリックとの関係も継続。2026年に開催される次大会では、公式タイムキーパーを担当する。また、今年追加された新たな取り組みとして挙げられるのが、ラリー・モンテカルロ・ヒストリックとのパートナーシップだ。これはモナコ自動車クラブとの複数年契約の一部として継続される。
関係者の言葉
モナコ自動車クラブ会長、ミシェル・ボエリは以下のように発言した。
「これまで15年近くにわたり、このように優れた実績を誇る時計メーカーと一緒に仕事ができたことを嬉しく思っています。この素晴らしい関係を継続するための新たな契約は、タグ・ホイヤーに対する私たちの称賛と尊敬の念を新たにするものです。モータースポーツやF1史上最高のドライバーたちの代名詞となっている時計ブランドであるタグ・ホイヤーとモナコ自動車クラブが切っても切れない密接な関係を結ぶのは極めて当然の流れです」
タグ・ホイヤー CEO アントワーヌ・パンはこのように述べた。
「モナコは、まさに私たちの心のふるさとであり、競争の精神、最高の精神力と体力を示す者が報われる挑戦的なストリートコース、ドライバーが絶対的なベストを達成するために自身の限界に挑む場所といった、タグ・ホイヤーが信条とするものの多くを体現しています。モナコ自動車クラブとのパートナーシップを更新し、タグ・ホイヤーがこの栄誉あるタイトルを最初に手にすることで、モナコ公国での私たちの活動を拡大できることを光栄に、そして嬉しく思います。」
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自動巻き(Cal.11)。59石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。SSケース(縦39×横39mm、厚さ14.3mm)。100m防水。112万7500円(税込み)。
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自動巻き(Cal.TH20-00)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。Tiケース。100m防水。160万6000円(税込み)。
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自動巻き(Cal.11)。59石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。Tiケース。100m防水。139万7000円(税込み)。