ジンから「613 St」と「613 St UTC」が登場する。この腕時計は500m防水という高度な防水性を備えつつも、D3システムを導入することで、海中でもプッシャーを押すことができるクロノグラフウォッチである。6時位置に配された、ホワイトカラーの60分積算計が特徴的だ。なお、「613 St UTC」は第2時間帯表示を可能とするモデルである。
60分積算計を備えたダイビングクロノグラフが新登場
ジンは、視認性の高い60分積算計を備えたダイビングクロノグラフ「613 St」と、そこに第2時間帯表示(UTC表示)機能を加えた「613 St UTC」を発表した。従来、ダイビングクロノグラフ「206」はラインナップされていたが30分積算計と12時間積算計の組み合わせが採用されていた。これに対し613 Stと613 St UTCは、6時位置に60分積算計を配置した点がトピックスだ。これは、ダイビングの現場にて30分以上、60分未満の時間の測定を重視する声に応えたものであろう。
新作「613 St」と「613 St UTC」の注目点
今般発表された613 Stと613 St UTCは、ダイバーから求められる機能を盛り込んだモデルだ。センターの時分針と回転ベゼルによって大まかな経過時間を測り、センタークロノグラフ秒針と6時位置の60分積算計によって正確な測時が可能であるなど、多彩な活用方法が可能である。60分積算計は大きく、ホワイトでカラーリングされており、文字盤の中でコントラストが高くて視認性に優れる。さらに、プッシュボタン部のD3システムによって水中でもクロノグラフを操作可能だ。
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自動巻き(Cal.SW515)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約56時間。SSケース(直径41mm、厚さ15mm)。500m防水。ブレスレット仕様:予価71万5000円(税込み)シリコンストラップ仕様:予価62万7000円(税込み)。今夏発売予定。
613 St UTCはセンターに24時間表示の第2時間帯表示が加えられ、より幅広い用途にマッチするモデルに仕上がっている。ジンらしい仕立てとして、UTC針は時分針よりもダークなグレーでカラーリングされ、あえて文字盤に対してコントラストが抑えられていることだ。これは、ダイビング中に時分針と読み間違えないようにする配慮であろう。
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自動巻き(Cal.SW535)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約56時間。SSケース(直径41mm、厚さ15mm)。500m防水。ブレスレット仕様:予価84万1500円(税込み)シリコンストラップ仕様:予価75万3500円(税込み)。今夏発売予定。
なお、いずれのモデルにも、ブレスレットモデルとシリコンストラップモデルが用意される。
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信頼性を高める技術が投入
613 Stと613 St UTCは、ジンの他のラインナップと同様にDIN 8310に基づく500m防水性能を備え、DNVヨーロッパ潜水機器規格EN 250/EN 14143の認定を取得するなど、高い基礎性能を有する。耐磁性能も100mT(8万A/m)を備え、磁気を放つ機器の多い現代にもマッチする性能であり、ダイバーだけでなく時計ファンにも訴求する実力を備えている。