ラドーの先見的な時計デザインの旅は、絶え間ない改良と調整、そして変革によって特徴づけられている。 Anatom (アナトム)の新たな5つのエディションは、人間工学に基づくピュアなハーモニーの達成を象徴し、デザインと素材が一体となって手首の自然な輪郭を完璧に引き立てる、革新的な共存を実現している。
アナトム

自動巻き(Cal.R766)。21石。パワーリザーブ約72時間。ハイテクセラミックケース(縦46.3mm、横32.5mm)。50m防水。68万7500円(税込み)。
シンプルな 2 つのモデルは、ベゼルとブレスレット全体にポリッシュ仕上げブラックハイテクセラミック、ブラックセラミック製リュウズ、そして不規則な間隔で水平ラインが施されたブラックラッカー仕上げのダイアルを特徴としている。針、インデックス、ラドー独自のムービングアンカーシンボル、さらにブレスレットのコネクティングリンクは、スチールまたはイエローゴールドカラー仕上げから選べる。

自動巻き(Cal.R766)。21石。パワーリザーブ約72時間。ハイテクセラミックケース(縦46.3mm、横32.5mm)。50m防水。70万5100円(税込み)。
2023 年に発表されたリローンチモデルと同様、今作はオリジナルよりも大きくケース幅は 32.5 mmになった。シリンダー状のサファイアクリスタル、ベゼル、ブレスレットリンクのエッジに面取りを施し、より彫刻的なフォルムに仕上げている。また、20 mmまで細くなるブレスレットの幅に合わせて、ケース幅も調整されており、しなやかさを高めている。このような細やかな配慮が、アナトムを着用する喜びの大きな要素となっている。内部には、オリジナルのクォーツに代わり、最大 72 時間パワーリザーブ機能を持つ耐磁性 Nivachron™(ニバクロン)ひげぜんまいと、6 時位置に日付表示を備えた自動巻機械式ムーブメント、ラドー R766 キャリバーが搭載されている。
軽やかでなめらかな、心地よい装着感
ポリッシュ仕上げプラズマハイテクセラミックのベゼル、ブレスレット、リューズに、グレーラッカー仕上げのダイアルを組み合わせたスマートな兄弟モデル。
自動巻き(Cal.R766)。21石。パワーリザーブ約72時間。ハイテクセラミックケース(縦46.3mm、横32.5mm)。50m防水。70万5100円(税込み)。
今回の改良により、すでに優れた快適さを誇るデザインにさらなる感覚的な高揚感が加わった。ハイテクセラミックの軽さと滑らかさ、そして着用者の体温に素早く適応する特性が最大限の快適さを提供し、まるで身体の自然な延長のように感じさせる。その名が示すように、この時計の究極の目標は、着けていることを忘れるほどの心地よさを実現することだ。
1983 年にオリジナルモデルが登場した当時、自由な発想の未来派の象徴であったアナトムは、まさに革新的な時計だった。今回のモデルは、オリジナルの精神を明確に受け継ぎつつ、全体的なフォルムやミニマリズムの美しさ、ダイアルやブレスレットに施された水平ラインのデザインディテールが共通している。そして、忘れてはならないのは、ラドーがオリジナルのアナトムのために開発したサファイアクリスタル成形技術である。
煌めく輝き
自動巻き(Cal.R766)。21石。パワーリザーブ約72時間。ハイテクセラミックケース(縦46.3mm、横32.5mm)。50m防水。70万5100円(税込み)。
ダイヤモンドが、2 つの Jubilé のバリエーションにさらなる華やかさを加えている。どちらのモデルも、ポリッシュ仕上げのブラックハイテクセラミック製ベゼルとブレスレット、ブラックセラミック製リュウズ、そしてブラックラッカー仕上げのダイアルを採用している。
ダイアルに3つのダイヤモンドインデックスを配置しているが、こちらの文字盤にはブラックのマットプリントのインデックスが添えられている。ケースにはポリッシュ仕上げのステンレススチール製エンドピースと、さらに38個のダイヤモンドが輝き、ブレスレットの最初の4つのコネクティングリンクにも124個のダイヤモンドがあしらわれている。これらの宝石が、このタイムピースに魅力的で紛れもないきらめきを与えている。
自動巻き(Cal.R766)。21石。パワーリザーブ約72時間。ハイテクセラミックケース(縦46.3mm、横32.5mm)。50m防水。143万円(税込み)。
ハイテクセラミックの魅力 – 他にはない感触
ハイテクセラミックは、その耐久性の高さと「マスター・オブ・マテリアル」としてのラドーのノウハウと経験の結晶である。美しく、軽量でありながら、優れた耐傷性(スクラッチレジスタント)を誇る。その素材としての品質は際立っており、それにとどまらず、驚くべき点は、ハイテクセラミックが肌に優しく、絹のような滑らかな感触を持っていることだ。どんなサイズやデザインの時計でも、まるで昔から手首にフィットしていたかのように感じさせる。特にブレスレット部分にセラミックを使用している時計は、その独特の感触が忘れがたい体験を提供する。
矛盾した楽しさ
体にフィットする驚くほど快適な着け心地を持ちながら、群を抜く大胆でスタイリッシュな美しさに包まれている。そうした矛盾した魅力が、新作エディション全体に一貫している。有機的な曲線美を備え、きつい屈折がなく、それでいてどこか四角さを感じさせる。ハイテクセラミック製コンポーネントの最高の軽さと、マテリアルの驚異的な耐久性が見事に共存している。まさにデジタル時代における機械的精度の結晶である。
ハイテクセラミックの歴史
ラドーが初めてハイテクセラミックスを世界に向けて紹介したのは1986年だ。その心地よい手触り、耐久性、耐傷性、そして驚くべき軽さは、瞬く間に世界中の時計愛好家の心をつかんだ。従来のセラミックと似ている部分もあるが、ハイテクセラミックスはまさに先端科学の産物である。
非常に厳格な条件のもとで、完全に均一な粒子サイズの酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、窒化ケイ素の高純度の粉末を特定の形状に成型し、高温で焼きつけて、時計ケースを作りあげる。
ラドーが開発した新しい方法では、ミネラルパウダーと混合したプラスチックのキャリア媒体を使用し、約1000バーの圧力で精密金型に射出することができる。冷却後、部品は金型から取り出され、化学溶解プロセスで結合剤を溶解した後、摂氏1450度で最終焼結を行う。この精密に制御された焼結により、通常のセラミックスをはるかに超える並外れたレベルの密度と硬度を備えたハイテクセラミックスが作り出される。
最初に成型された部品は焼結中に収縮して粒子が締まることで空隙がなくなるが、寸法が約23%縮小するため、これを考慮して成型の型を正確に計算しなければならない。そしてビッカース硬度1250のケースは、ダイヤモンドツールによる最終加工と仕上げを経て、ラドーの素晴らしいタイムピースへと生まれ変わる。