近年のオメガの耐磁時計を象徴する3本。(左)2013年「シーマスター アクアテラ 15,000ガウス」。耐磁性能1万5000ガウス。(中)2013年「シーマスター アクアテラ」試作品。耐磁性能8万ガウス。(右)2016年「シーマスター アクアテラ」試作品。耐磁性能16万ガウス。
オメガは同社の試作機が昨年、16万ガウスもの磁場の中で行われた精度実験に成功したことを発表した。
オメガといえば、これまでも耐磁時計の開発に力を入れてきたことで有名だ。特に近年では2008年のシリコン製ヒゲゼンマイの開発を皮切りに、2013年には1万5000ガウスの耐磁性能を備えた「シーマスター アクアテラ 15,000ガウス」を発表した。以来、1万5000ガウスという数字が、同社が販売する製品の中で保証される最大の耐磁性能であるが、同2013年には試作機を8万ガウスの磁気にさらす動作実験も行っており、こちらも成功している。
今回発表された、フランス・グルノーブルにあるフランス国立強磁場研究所(LNCMI)での16万ガウスもの高強度磁場における精度実験は、同社によると業界初の試みでもある。実験で使用された「シーマスター アクアテラ」の試作機は、従来の製品が保証している10倍以上もの磁気を浴びながらも、実験中、終了後ともに精度に影響は見られなかった。この「シーマスター アクアテラ」は現在、スイスのビエンヌにあるオメガ ミュージアムにて専用のショーケースで展示されているため、実際に観覧することも可能だ。
こちらは「シーマスター アクアテラ」の新作モデル。
「シーマスター アクアテラ マスター クロノメーター」。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径41mm)。15気圧防水。ラバーストラップ。58万円(税別)。
「シーマスター アクアテラ マスター クロノメーター」。自動巻き(Cal.8900)。39石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径41mm)。15気圧防水。ラバーストラップ。58万円(税別)。
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