授賞式後のフォトセッションでの1枚。左より書道家の武田双雲氏、俳優の浅野忠信氏、今回、モンブラン国際文化賞を受賞した音楽家の小林武史氏、女優の夏木マリ氏。
壇上であいさつをする小林氏。授賞式に先駆け、今回「リボーンアート・フェスティバル」でお世話になった東北の方々に祝福してもらったといい、その際ケーキが“モンブラン”だったことを報告。会場は笑いに包まれた。
9月28日(木)、東京・港区にある京都造形芸術大学の「東京・外苑キャンパス」にて「第26回 モンブラン国際文化賞」授賞式が行われた。
「モンブラン国際文化賞」は、芸術や文化の発展・繁栄に貢献した個人の活動をたたえるために、モンブラン文化財団によって1992年に設立された。毎回受賞者は複数の国と地域よりそれぞれ選出され、今回は計17名が授与された。
日本における受賞者はサザンオールスターズやMr.Childrenの音楽プロデューサーとしても高名な音楽家の小林武史氏。小林氏は2003年に設立した非営利団体「ap bank」や、今年開催された「リボーンアート・フェスティバル」での活動が評価され、受賞となった。「ap bank」とは自然エネルギーへの取り組みや環境保全といった活動に対し、金銭的援助を行う団体。その活動資金を募るために行われる音楽フェスティバルなどが有名だ。また、「リボーンアート・フェスティバル」は宮城県石巻市を中心に、震災以降失われつつあった「人の生きる術」をよみがえらせることを目的とした“お祭り”。今年は51日間にわたって開催されていたことが話題となっていた。
小林氏は壇上に上がり「恐縮です」と述べた後、受賞理由となった「リボーンアート・フェスティバル」での活動を振り返り、「これからも続けていきたい。精進していきたい」と語った。また、当日は昨年同賞の審査員を務めた書道家の武田双雲氏や過去に受賞歴のある女優の夏木マリ氏、小林氏と親交が深い俳優の浅野忠信氏が駆け付け、同氏を祝った。