「リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド」。手巻き(Cal.L094.1)。50石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KPG(直径39.9mm、厚さ10.6mm)。3気圧防水。799万円(税別)。
2016年にA.ランゲ&ゾーネから限定販売されたレギュレーターウォッチ「リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド」が、ピンクゴールド製ケースをまとった“ピンクゴールドエディション”として100本限定で販売されることとなった。
大ぶりな秒表示サークルからも分かるように、「リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド」が最も重きを置いているのは正確な秒を知らせることだ。搭載されるゼロリセット機構を用いて時報や電波時計を使った正確な時刻合わせさえすれば、ステップ運針をする秒針が1秒ごとの経過をより明確に表示してくれる。
今回発表された“ピンクゴールドエディション”は18Kピンクゴールドをケースと時針および分針、バックルに使用したモデル。ケースカラーに合わせて手縫いのアリゲーターストラップはレディッシュブラウンに染められており、暖色系の色合いが、柔らかい印象を与えてくれる。
なお、「リヒャルト・ランゲ・ジャンピングセコンド」は10月中の発売を予定している。
こちらは秒針輪列のドローイング。左下の香箱を中心に輪列が2系統に分岐されているのが分かる。香箱から右方向に連結されてテンプに至る輪列が通常の調速輪列、香箱から上方向につながる輪列がジャンピングセコンド用の駆動輪列だ。後者はジャンピングセコンド針を駆動するビッグホイールからさらに伸びて、通常輪列のガンギ車と同軸上に備えられた星型の歯車と合流する。この星車が1秒ごとにジャンピングセコンド用輪列の終端に連結するレバーを弾いて規制を解除することで、ステップ運針となる。なお、通常輪列の3番車には定力装置(ルモントワール)が備えられる。
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