すべての限定モデルは、ホワイトまたはブルーの文字盤である。IWC のクリエイティブ・ディレクター、クリスチャン・クヌープはこう語ってくれた。「高品質ラッカーを最大12層も塗り重ねて研磨し、最後にブラシで加工するという非常に手の込んだ工程で仕上げた表面に、数回にわたってプリントを施します。歴史的なパルウェーバー式時計では、特別な美しさを湛えたエナメルの文字盤が採用されていました。ジュビリーコレクションのデザインはここからインスピレーションを得ています」
見る角度、光量にもよるが、コールドエナメルを凌駕するほどの立体感は、とくに白文字盤に顕著である。もちろんブルー文字盤の独特の色と、ヌメ感が残る多層ラッカーの風合いも、昨今の時計には珍しい極上の仕上がりである。ぜひ店頭でご覧いただきたい。
ジュビリーコレクションのハイライトを飾るのは、IWC史上初となる、数字が切り替わって時刻を示すデジタル表示を備えた腕時計である。IWCは1884年発表のポケットウォッチに、当時としては画期的であったディスク表示方式を採用していた。「IWCトリビュート・トゥ・パルウェーバー “150 イヤーズ”」(Ref. IW505002)は、18Kレッドゴールド製ケースにラッカー仕上げが施されたホワイトの文字盤、同じくホワイトの表示ディスクとブルースティール製の秒針を備え、250本の限定生産となる。歴史的なパルウェーバー・ポケットウォッチにならい、また、米国出身であったIWC 創業者のF.A.ジョーンズに敬意を表し、デジタル表示のふたつの窓にはそれぞれ「Hours」および「Minutes」と表記されている。
1980年代の終わりから1990年代を通してヒットが続いたIWCの「ダ・ヴィンチ」は、イエローゴールド製のケースにダイヤモンドをあしらった「レディ・ダ・ヴィンチ」(Ref.IW8435)を産むまでに発展した。ダ・ヴィンチの黄金期を彷彿させる新作「ダ・ヴィンチ・オートマティック・ムーンフェイズ 36 “150 イヤーズ”」(Ref.IW459304)は、18Kレッドゴールド製ケース、ラッカー仕上げが施されたホワイトの文字盤、ブルースティール製の針を備え、50本の限定生産となる。「12時」位置にムーンフェイズ表示を搭載し、ケースおよび手首に沿って動くラグを透明度の高い206個のダイヤモンド(2.26カラット相当)で埋め尽くした豪奢なタイムピースが登場する。
※IWC創立150周年記念ジュビリーコレクションの目玉はさらに続きます。