極薄機械式「キャリバー6870」の誕生25周年を記念したクレドールの限定モデル

2018.08.04
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 <クレドール>から、世界最薄レベルの極薄機械式ムーブメント「キャリバー6870」の誕生25周年を記念した限定モデルが10月12日に発売される。さらなるブランドの飛躍を、日本の伝統工芸である漆芸により表現した美しい文字盤のモデルだ。68 系ムーブメントは国産最高級ドレスウオッチのために、時計としての高精度のみならず、工芸的な価値や美しさを追求し、4 年の年月をかけ1969 年に誕生した。厚さはわずか1.98mm(500 円玉程度)の画期的な極薄ムーブメントとして、1970 年代よりクレドールおよびセイコーの多くの高級機械式時計に搭載されてきた。一時機械式時計開発を中断したのち、1993 年にクレドールの機械式時計の復活第一号となった際に開発されたのがキャリバー6870 である。
クレドール「シグノ 螺鈿ダイヤル キャリバー6870 25周年記念限定モデル」
手巻き。22石。21,600振動/時。パワーリザーブ約37時間。18KPGケース(直径36.6mm)。日常生活防水。限定25本。2,500,000円(税別)。
クレドール「シグノ 螺鈿ダイヤル レギュラーモデル」
手巻き。26石。21,600振動/時。パワーリザーブ約37時間。SSケース(直径37mm)。日常生活防水。850,000円(税別)。


 「飛翔」をテーマに風を切って翔け上がる鳳凰の姿を表現した限定モデル

 <クレドール>は、日本人の感性と精緻を極めた技術により、豊かな個性を持つ高級ドレスウオッチのブランドとして1974 年に誕生した。フランス語で「黄金の頂き(CRÊTE D’ OR)」を意味する。限定25本となる本作は、鳳凰が大空へ翔け上がる姿を、煌びやかな螺鈿細工・蒔絵と漆黒の漆塗で彩った美しい文字盤が特徴である。

 周年記念の「25」分(5 時)に位置する鳳凰と12 時位置のクレドールマークは、世界的に名高い漆芸家・田村一舟(たむらいっしゅう)氏の真骨頂である高蒔絵で表現された。風や雲は、細かく切った短冊状の螺鈿と微細な金・プラチナの蒔絵で描かれている。一見長い直線に見える線状の蒔絵は、目を凝らすと金粉、プラチナ粉を一粒一粒丁寧に置いていった点の集合体となっており、今作のために田村氏自身が手作りした専用の筆でないと描けなかった。

また、漆芸の技をモダンな表情で見せることで、ビジネスシーンでもさりげなく個性を演出できるレギュラーモデルも、11 月9 日(金)より全国の<クレドール>取扱店にて発売される。広大な大自然の中で星々がゆったりと流れるさまを、煌めく大小の螺鈿細工で6 時位置の小秒針部分に表現した。細くて長い12、3、9 時のインデックスは螺鈿細工、その他のインデックスと小秒針周りの4か所のマークは高蒔絵で描かれている。

 
シースルーバックから見える美しいムーブメントは、初代キャリバー6870 と同様、華やかな金色のムーブメントを採用している。また、裏ぶたには「Caliber 6870 25thAnniversary」と限定シリアルナンバーが刻印された。

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