モンブラン国際文化賞は、17 の国と地域で17 名の現代のアートパトロンへ授与されている。同賞は、創設以来これまでに、英国皇太子殿下、英国出身の指揮者であるサー・サイモン・ラトル氏、フランスのファッションデザイナーであるアニエスベー氏、イタリアを代表する建築家レンゾ・ピアノ氏、そして日本では、ファッションデザイナーのコシノ ジュンコ氏、アーティストのオノ・ヨーコ氏、歌舞伎俳優の市川猿翁氏、指揮者の小澤征爾氏、音楽家の坂本龍一氏をはじめとする高名な方々に贈られてきた。今年度の受賞者は、2020 年を見据え天王洲エリアリバイバルや日本におけるモダンアートシーンの分野でのダイナミックな活動など、未来の新しい形のアートパトロンとして活躍されてきた寺田倉庫(代表取締役 中野 善壽氏)に決定致した。なお、日本における同賞の受賞者としては初の法人格となる。
(写真左から)寺田倉庫 代表取締役 中野善壽氏、モンブランジャパン CEOシャルル・ラングロワ、モンブラン文化財団チェアマン ティル・フェルラス、中野善壽氏、チェアマン サム・バルダウル、サラ・オレイン氏、隈研吾氏、ゲストで来場されたコシノジュンコ氏、高橋裕士氏、武田双雲氏
(写真左から)寺田倉庫 代表取締役 中野善壽氏、モンブランジャパン CEOシャルル・ラングロワ、モンブラン文化財団チェアマン ティル・フェルラス、中野善壽氏、チェアマン サム・バルダウル、サラ・オレイン氏、隈研吾氏、ゲストで来場されたコシノジュンコ氏、高橋裕士氏、武田双雲氏
新しい形のアートパトロンとして活躍を続ける寺田倉庫と、2020年に向けて姿を変える天王洲
寺田倉庫は、若手アーティストを支援することを目的としたアートアワードの開催、希少価値の高い画材を集めた画材ラボ、レンタルアトリエ、アート作品の運送・展示・保管・修復をワンストップサービスで提供するなど、中野氏のリーダーシップのもと、天王洲エリアはアートの聖地として生まれ変わっている。この新たなタイプのアートパトロンとしての功績が、今回の受賞に繋がった。
代表取締役 中野善壽氏は、今回の受賞を受け「私のもとで9 年間あらゆる事にチャレンジしてくれた仲間達と共に、この栄えある素晴らしい賞を頂けます事にとても感激しています。同時に大変誇りに思います。この誇りを糧に次のステップに向けて、さらなる挑戦に繋げてまいります」と喜びのコメントを発表した。
各国から選ばれたモンブラン国際文化賞の受賞者には、主賞として、モンブラン文化財団より15,000 ユーロの小切手が授与される。小切手のあて先は受賞者が指定し、受賞者が支援する団体への寄付となる。さらに、副賞として、モンブラン特別限定品万年筆「パトロンシリーズ」より、受賞者のためだけに製作されるスペシャルバージョンが授与される。この「パトロンシリーズ」は1992 年の同賞の発足より毎年発表されるコレクションで、歴史上の偉大なアートパトロンをテーマに製作され、2018年は、ワーグナーの庇護者として知られるバイエルン王「ルートヴィヒⅡ」に想を得た万年筆となった。スペシャルバージョンは、毎年の受賞者の数とモンブラン博物館に収蔵されるものだけしか生産されない希少な作品だ。