オンリーウォッチ2019に「モンブラン 1858 スプリットセコンド クロノグラフ」の特別モデルが出展

2019.09.19

モナコ大公が支援するチャリティオークション「オンリーウォッチ」

 時計愛好家には知られた存在となる隔年イベント「オンリーウォッチ」にモンブランの時計づくりのノウハウを注ぎ込んだユニークピースが出品される。モナコ公国アルベールⅡ世大公の後援の下、モナコ筋ジストロフィ協会により組織されるこのオークションは、収益金の全額がデュシェンヌ型筋ジストロフィ国際医学研究プロジェクト協会に研究費として寄付されるチャリティオークションのひとつだ。毎回、世界の名だたるウォッチブランドが参画しており、今年で開催8回目を数える。グループや企業の垣根を越えて各メーカーが技巧の数々を披露する檜舞台とも言える。出展された世界でただひとつのユニークピースたちは2019年9月25日のモナコでのお披露目を皮切りに、ドバイ、パリ、ロンドン、ニューヨーク、東京、シンガポール、香港、台北でプレビューされた後、11月9日にジュネーブでファイナルオークションに掛けられる。東京でのプレビューは10月22日(火)と23日(水)、クリスティーズの東京オフィスにて開催される。

1930年代のミネルバのクロノグラフが着想源のハイコンプリケーションモデル

オンリーウォッチ フロント

1930年代のミネルバ製クロノグラフをインスピレーションの源としている。歴史的な時計から着想を得た「モンブラン 1858」プロダクトラインの始まりは2015年のSIHHだった。今回発表された「モンブラン 1858 スプリットセコンド クロノグラフ オンリーウォッチ2019」は青く輝く天然石アガートに包まれたスプリットセコンドクロノグラフだ。ヴィンテージ風なデザインを生かし、山岳探検のスピリットを表現している。最大3分間測定可能なテレメーター(雷などの光と音の観測できるまでの時間差を利用して観察対象までの距離を割り出す機能)スケールとタキメータースケールを有する。

モンブラン初となるグレード2のチタニウムをケースに採用

 同作は1930年代のミネルバのミリタリー モノプッシャークロノグラフに再解釈を加えてコレクターの心をくすぐる要素で構成されている。直径44mmのケースにはグレード2のチタン(純チタン)が採用されるため、着用時の軽さも期待されるところだ。ユニークピースというだけでなく、モンブラン史上で初めてグレード2チタンが採用されたことにも着目したい。搭載されるのはモンブランの自社製モノプッシャークロノグラフムーブメント、Cal.MB M16.31だ。

オンリーウォッチ バック

クロノグラフ機構の中でも特に複雑な技巧を要するとされる「ラトラパンテ」(スプリットセコンド)クロノグラフを有するCal.MB M16.31を搭載。ケースバックのサファイアクリスタルを通して、その動きを鑑賞することができる。

オンリーウォッチ モード

モンブラン「モンブラン 1858 スプリットセコンド クロノグラフ オンリーウォッチ 2019」
モンブランの山型エンブレムをロゴの中央に配置した1930年代ブランドロゴがクラシック風味を一層味わい深いものとしている。白いスーパールミノーバとルミニッセント加工を施したアラビア数字とカセドラル型の針、これらのテイストも1930年代のオリジナルのミネルバクロノグラフから着想を得たデザインコードである。クロノグラフマニアの心をくすぐるクラシックな要素と軽やかなチタニウムケースが同居する唯一無二のユニークピースの落札価格にも注目したい。手巻き(Cal.MB M16.31)。25石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約50時間。Ti(直径44mm、厚さ 14.55mm)。3気圧防水。世界限定1本。落札予想価格4万2000〜4万8000ドル。

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