ジャガー・ルクルト
「マスター・グランド・トラディション・ジャイロトゥールビヨン 3 ‘メテオライト’」
トゥールビヨンブリッジがないため、一見ジャイロトゥールビヨン機構が浮いているかのように見える。星のきらめく夜空のようなアベンチュリン、精緻なギヨシェが施されたデイ/ナイト表示、そしてメテオライト。まるで宇宙のような壮大さと神秘性にあふれたモデルである。手巻き(Cal.176)。88石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KPG(直径43.5mm、厚さ15.8mm)。50m防水。世界限定8本。価格未定。
高度な時計製造技術とさまざまな素材が織りなす、美しさの極致
スイス、ジュウ渓谷のマニュファクチュールであるジャガー・ルクルトより「マスター・グランド・トラディション・ジャイロトゥールビヨン 3 “メテオライト”」が発表された。
ベースとなったモデルは2013年に同社の創業180周年を記念して発表された、「マスター・グランド・トラディション・ジャイロトゥールビヨン 3」である。このモデルは、「最先端の複雑機構を採用することで、同社の芸術の頂点を象徴するタイムピースを作る」という“ハイブリス・メカニカ(超複雑時計)”シリーズの第10作目である。
同作では超複雑時計と銘打たれている通り、多軸ジャイロトゥールビヨンとデジタル表示の分積算計を持つモノプッシャークロノグラフという、同社の技術力を如何なく発揮した機構が盛り込まれていた。
「マスター・グランド・トラディション・ジャイロトゥールビヨン 3 ‘メテオライト’」では、同モデルをベースにメテオライトをダイアルの一部に使用することで、新たな表情を与えることに成功した。
メテオライトは、ほかにもダイアル側から見えるブリッジにも使用されている。しかし、真に見るべきはムーブメントの裏側だ。Cal.176の受けにも採用されたメテオライトは、職人による緻密な仕上げのみならず、ムーブメント各所に散りばめられたブルースクリューやルビー、ジャーマンシルバーの地板と相まって、息をのむような美しさを醸し出す。
また、9時位置のクロノグラフ表示用インダイアルには中央にアベンチュリンが、さらに1時位置の時刻表示用ダイアルには、中央にメテオライト、外周にアベンチュリンが使用されるなど、さまざまな鉱石がこの超複雑時計を盛り立てている。なお、前者のインダイアル外周には超高温で焼成するグランフー エナメルが使用されている。
ジャガー・ルクルトは創業以来、1200種以上ものムーブメントを開発し、多くの有名ブランドに提供してきた。その並外れた技術力に加え、希少な素材を効果的に使用した「マスター・グランド・トラディション・ジャイロトゥールビヨン 3 ‘メテオライト’」は、同社の魅力を大いに味わうことができる1本といえるだろう。
Contact info: ジャガー・ルクルト Tel.0120-79-1833