オリスが伝説のジャズドラマー生誕100周年記念限定モデルを発売

オリス「アート・ブレイキーリミテッドエディション」

伝説的ドラマーへの最大限の敬意を表した、正真正銘のトリビュートモデル

　アメリカの伝説的ジャズドラマーである、アート・ブレイキーの生誕100周年を記念したモデル「アート・ブレイキーリミテッドエディション」が、11月下旬にオリスより発売される。

　アート・ブレイキーは20世紀を代表するジャズドラマー。1950年代にジャズの最重要コンボであるジャズ・メッセンジャーズを結成し、バンドリーダーとして活躍した。90年に71歳で逝去した後も、その影響力は衰えることなく、2005年にはグラミー賞特別功労賞生涯業績賞を受賞している。

　そんな彼のトリビュートモデルが、「アート・ブレイキー・リミテッドエディション」だ。名ドラマーとしての彼を称えるべく、ケースバックにはゴールドPVDのハイハットシンバルをモチーフとしたインレイが施されており、さらにダイアルは彼が使用していたバスドラムを連想させる8本の爪で装飾されている。

バスドラムの“爪”に表れたアート・ブレイキーへの敬意

　ではここで、ダイアルを見ていただきたい。爪は一見してインデックスのようにも見える。しかし、8本しかないためインデックスとしての役割はなく、あくまでも装飾である。

　時計としての実用性を最大限重要視するのであれば、爪を12個に増やし、インデックスとすることで視認性を高めるはずだ。しかしながら、オリスがそのような方法を取らず、あくまでも8本爪にすることでアート・ブレイキーのバスドラムにデザインを近づけたのは、彼に対して敬意を払うことを最重要視したからではないだろうか。その証拠に、このモデルにはオリスとしては珍しく日付表示機能が付いていないのだ。

　発売は晩秋だ。今年の秋は、機械式時計とジャズで芸術の世界に想いを馳せてみるのはいかがだろうか。