ボールウォッチは、同社が1962年に開発したダイバーズウォッチの復刻モデル「エンジニアマスターⅡ スキンダイバー ヘリテージ」を2020年2月に発売する。このモデルは、独自の発光システムやサファイアクリスタルを用いたベゼルなど、随所に現代的なアップデートが加えられている。
最新テクノロジーを駆使して復刻された、ボールウォッチの1960’sダイバーズウォッチ
「エンジニアマスターⅡ スキンダイバー ヘリテージ」は、同社が1962年に開発したダイバーズウォッチ「BALL スキンダイバー」の復刻版第4弾にあたる。そのため、デザインは当時の面影の残るクラシックなものであるが、外観に反してその細部には、同社ならではの最新テクノロジーがふんだんに盛り込まれている。
ダイバーズウォッチとして欠かせない、暗所での視認性を確保するため、インデックスと針には同社独自のマイクロ・ガスライトが採用されている。これは純粋なトリチウム・ガスを真空のミネラルガラスのガラス管に密封したものであり、10年以上もの期間に渡って昼夜を問わず常に光を放つ。ベゼルの数字には多くの時計で採用されているスーパールミノバが塗布されている。マイクロ・ガスライトは、優れたシステムではあるものの、その特性上スペースをとってしまう。マイクロ・ガスライトとスーパールミノバを使い分けることにより、復刻モデルとしてのデザインと現行モデルとしての機能性を両立させているのだろう。
ベゼルの表面はサファイアクリスタルに覆われており、耐傷性が高められている。現代はセラミックなどの傷の付きにくいベゼルが採用されるようになったが、従来はアルミなどの素材が使われることが多かった。そのため、使い込むうちにベゼルに傷が付き、数字の判読性が低下してしまう恐れがあった。本来、潜水時間を計るためのベゼルが機能しなくなることは、ダイバーにとって非常に危険である。そのため、耐傷性を高めることは重要であるが、このモデルではサファイアクリスタルを用いることによって、傷を付きにくくするばかりでなく、ベゼル自体を丸みの帯びた懐かしみのある形状に仕上げている。
「エンジニアマスターⅡ スキンダイバー ヘリテージ」は、クラシックなデザインに最新のテクノロジーを融合させることによって実現された、復刻モデルならではの魅力にあふれた一本であると言えるだろう。