ジンはかつて西ドイツ空軍に納入していたクロノグラフをモチーフとした新作、「158」を2020年3月に500本限定で発売する。このモデルは実用性を追求したオリジナルの意匠を踏襲しつつも、最新のムーブメントをまとってアップデートされている。
ジン 「158」
幅広の両方向回転式ベゼル、太くはっきりしたインデックスと針によって、抜群の視認性を誇る。クロノグラフ用の秒針と分針は赤くペイントされており、他の針と見間違えることのないように配慮されている。自動巻き(Cal.SW510)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。SS(直径43mm、厚さ15.15mm)。10気圧防水。世界限定500本。43万円(税別)。
幅広の両方向回転式ベゼル、太くはっきりしたインデックスと針によって、抜群の視認性を誇る。クロノグラフ用の秒針と分針は赤くペイントされており、他の針と見間違えることのないように配慮されている。自動巻き(Cal.SW510)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。SS(直径43mm、厚さ15.15mm)。10気圧防水。世界限定500本。43万円(税別)。
ファン垂涎のパイロットクロノグラフが現代的に生まれ変わって登場
1967年、西ドイツ空軍は新たに制式クロノグラフの調達を実行した。その際、調達先のひとつとして選ばれ採用されたモデルが、ジンの「155」である。幅広の回転ベゼルを備えた直径43mmの大型なケースに、バルジュー社製のフライバッククロノグラフムーブメント、Cal.230を搭載したこのモデルは、優れた操作性や視認性、機能性から名機として知られている。
裏蓋はオリジナルモデルと同様に、4本のねじによって固定されている。個体ごとにシリアルナンバーが刻印されているのは、限定モデルならではだ。
インデックスと時分針にはスーパールミノバが塗布されており、暗所でも時刻を確認することができる。
今回、その名機をモチーフとして現代的にアップデートしたモデル「158」が発表された。全体的なデザインは「155」を踏襲している。ケースには光の反射を抑えるサンドマット仕上げが施され、操作性に優れる幅広のベゼルには白くはっきりと数字が書かれており、高い視認性を実現している。風防は現行品としては珍しく強化アクリル製である。多少の傷が付いても磨くだけで対処できるアクリル製の風防は、軍でも重宝されたと言われている。またメンテナンス面に優れるだけでなく、比較的軽い材質であるため、時計自体の重心を下げ、着用感を向上させることにも一役買っている。クラシカルな外見だが、防水性は10気圧までを確保。パイロットウォッチらしく負圧耐性も備えている。
ドーム型のアクリル製風防が、クラシカルな雰囲気を醸し出している。ケースのサンドマット仕上げ、大型のリュウズ、ラグ側面の穴など、随所に実用性を追求した計器としての機能美が見て取れる。
搭載されているのは、セリタ社の最新ムーブメントであるCal.SW510だ。これによって、インダイアルをふたつ備えた特徴的なデザインを再現することができた。オリジナルは手巻きであったが、今回のモデルでは自動巻きとなったことに加えて日付表示も付加され、より機能的に進化した。