ブレゲ・スタイルの真髄
ブレゲはギヨシェ彫りの熟達した技術を生かして、クラシックコレクションの代表的なモデル「7137」に新しい美観をもたらした。シルバー仕上げのゴールド製ダイヤルを配したローズゴールド・モデルと、“ブレゲ・ブルー”に彩ったゴールド製ダイヤルを組み合わせて一段と現代的な趣が漂うホワイトゴールド・モデルの2種類が用意される。また、星空に月が浮き彫りになったムーンフェイズにも新たな立体感が加えられている。
伝統的なギヨシェ彫りの技
手作業で施される伝統的なギヨシェ彫りの技は、「クラシック」コレクションにこそ強く発揮される。職人は、2世紀前と同様にギヨシェ彫り機を操って円形の装飾模様を彫り込み、直線には“直線機”で模様を刻み込む。この「クラシック 7137」では、パワーリザーブ表示に編み籠の模様の《パニエ》、日付表示には市松模様の《ダミエ》、そしてダイヤルの主要部分に鋲打ちのような模様の《クル・ド・パリ》が用いられているのが特色である。また、時間のチャプターリングの縁に麦粒のような模様の《グレンドルジュ》が施された。ホワイトゴールド・モデルのダイヤルはブレゲ・ブルーに彩色され、ローズゴールド・モデルのダイヤルは、シルバーのパウダーと柔らかいブラシで仕上げられている。
歴史的な懐中時計のスタイルを想起させる文字盤のレイアウト
ムーンフェイズ表示のラッカー仕上げの空は彫金による雲で区切られ、輝くドットが銀河を思わせる。ブレゲはまた、月を表現したゴールド製ディスクのデザインも改め、シャイニーとマットな艶感の組み合わせから立体感のある月のレリーフに変更された。
デザインの源流「ペルペチュエル No.5」
デザインにおける主要な革新に数えられるオフセンター・ダイヤルは1812年頃からいくつかの懐中時計に導入された。1823年に販売され、現在パリのブレゲ・ミュージアムに展示されているクォーター・リピーターウォッチ「No.3833」は、6時位置にオフセットされた時間のチャプターリングや、12時位置に置かれたムーンフェイズ表示に特徴があり、そのレイアウトが現在のブレゲの「クラシック 7337」に採用されている。
薄さの極み
自動巻き。37石。21,600振動/時。18KWGケース(直径39mm / 厚さ8.65mm)。約45時間パワーリザーブ。30m防水。価格未定
「クラシック 7137」のサファイア・ケースバックからは、手作業で装飾された超薄型の自動巻キャリバー502.3を見ることができる。ムーブメントの薄さは、蓋のない香箱とオフセットしたローターによって実現した。その特殊な設計で、普通なら隠れている主ゼンマイがはっきり見分けられるのが特徴だ。また、最新の技術研究を反映したシリコン素材のひげゼンマイも、かつて当時の技術レベルで高精度を求めたアブラアン-ルイ・ブレゲの探求を今に受け継ぐものである。
自動巻き。37石。21,600振動/時。18KWGケース(直径39mm / 厚さ8.65mm)。約45時間パワーリザーブ。30m防水。価格未定