モンブランより、「ヘリテイジ マニュファクチュール パルソグラフ リミテッドエディション100」が発売される。クラシックなデザインと職人の手作業によって組み立てられる伝統的なクロノグラフムーブメントなモデルであり、世界限定100本での販売となる。
現代に蘇るミネルバのクロノグラフ
アンティーク市場でも絶大な支持を受けるミネルバ。そのDNAを内外ともに受け継いだモデルがモンブランより発売される。ローズゴールド製のケースとタバコブラウンのダイアルが艶やかな「ヘリテイジ マニュファクチュール パルソグラフ リミテッドエディション100」は、1900年代半ばのミネルバのコレクションをベースとしたクラシックなデザインが魅力的なモデルだ。
最大の特徴ともいえるのは、職人の手作業によって丁寧に仕上げられる手巻き式モノプッシュクロノグラフムーブメントだろう。現行から姿を消しつつある手巻き式のクロノグラフ、しかもモノプッシュというだけでも貴重だが、このモデルに搭載される「MB M13.21」には、往年の時計製造に見られる特徴が多数盛り込まれている。18個のチラネジが付いた大型のテンプは18,000振動/時のロービートに設定され、コラムホイールによる制御や水平カップリングなど、アンティークムーブメントを現代に蘇らせたような贅を尽くした仕様となっている。
外観も同様に、随所にクラシックな意匠を取り入れている。スモークラッカー仕上げのダイアルには、アワーリング部分にグレイン仕上げが施され、外周のパルスメーターと共にダイアルを引き締めている。落ち着いたサイズのインデックスはアラビア数字とドットで構成され、アンティークが持つような慎ましさが感じられる。ストラップはダイアルに合わせたタバコブラウンとなっており、スフマート仕上げによる陰影のついた立体感など、細部にもこだわった仕様となっている。