モンブラン 1858 ジオスフェール
自動巻き(Cal.MB M29.25)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。Ti(直径42mm、厚さ12.8mm)。10気圧防水。63万7000円(税別)。
1858プロダクトラインの重要なアイコンのひとつである「ジオスフェール」。各大陸の最高峰登頂を目指す登山家たちにとって、究極の目標ともいえる世界7大陸最高峰登頂制覇に捧げるモデルだ。7大陸最高峰制覇は最も困難な登山のひとつと言われており、現在までに約500人の登山家だけがこの目標を達成している。今回発表された新作は、氷河や氷の色からインスピレーションを得てデザインされている。ブルーとアイシーホワイトのコントラストに、グレード5のチタンを組み合わせることで、涼しげでモダンな印象を醸し出している。
ジオスフェールで最も特徴的なのは回転する両半球だろう。このふたつの半球によるワールドタイム表示によって、異なるタイムゾーンを瞬時に読み取ることができる。24のタイムゾーンが記された固定スケールが半球を囲み、ロジウム仕上げを施したブルーのデイ&ナイト表示が付いている。
タイムピースの設定を行うためには初めにGMT/UTCの0ラインを、ドーム上にライトブルーのラインでハイライトされているロンドン時刻に合わせて、ワールドタイム用の回転する南北半球を調整する。そうすると、ふたつの半球が時刻に同期する。北半球は反時計回りに回転し、南半球は時計回りに回転する。次に、時針を1時間単位でローカルタイムに合わせる。この方法で日付も調整する。最後に、コレクターで9時位置に配されたセカンドタイムがホームタイムを表示するように設定する。
ブルーのスフマート カーフストラップを備えたモデルと、ステンレススティールブレスレットを備えたモデルのふたつがラインナップされる。ステンレススティールブレスレットのモデルの価格は67万1000円(税別)。さらにオプションとして、タフな山岳モデルにふさわしいNATOストラップも用意されている。こちらはモンブランブティック、またはEブティックで購入が可能だ。
モンブラン 1858 オートマティック クロノグラフ
自動巻き(Cal.MB M25.13)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。SS(直径42mm、厚さ14.7mm)。10気圧防水。49万5000円(税別)。
氷河を思わせるカラーリングの「モンブラン 1858 オートマティック クロノグラフ」は、シャイニーブルーのセラミックスと4つの基本方位がエングレービングされたベゼルが特徴のモデルだ。他の1858モデルと同様に、1930年代のミネルバ モノプッシャークロノグラフから着想を得ている。スモークブルーのダイアルにカテドラル針、60年代にドイツ軍の間で知られていたバイコンパックス(ツーカウンター)が採用され、正統派のヴィンテージスタイルを踏襲している。ケースバックには山岳探検のスピリットを表現するものとして、象徴的なモンブラン山のほか、コンパスや交差した2本のピッケルがエングレービングされている。また、ジオスフェールと同様にNATOストラップがオプションとして用意されている。
モンブラン 1858 オートマティック
自動巻き(Cal.MB M24.15)。26石。2万8000振動/時。パワーリザーブ約48時間。SS(直径40mm、厚さ11mm)。10気圧防水。28万3000円(税別)。
1858プロダクトラインの新作の中では、最もシンプルなモデルがこの「モンブラン 1858 オートマティック」だ。プロダクトラインのすべてのデザインコードを凝縮しているといっていいだろう。ブルーをテーマにしたダイアル、ケース、ストラップが採用されている。ルミネセント仕上げが施され、4つの基本方位がエングレービングされているのは、双方向回転ステンレススティールベゼル。ジオスフェール、クロノグラフと同様に、NATOストラップのオプションが用意されている。モンブラン ブティック、またはEブティックで購入可能だ。
今回発表される1858の新作モデルはすべてブルーのダイアルで統一されており、アクセントとして白とオレンジを用いることでヴィンテージかつ、スポーティーな雰囲気を醸し出している。山岳スピリットの中でも、特に氷河や雪深い山道に着想を得ているため、涼しげで爽やかなカラーリングが魅力だ。ミネルバファンならずとも手に取ってみたい。
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