【2020新作時計】ジャケ・ドロー「グラン・セコンド スケルトン」

「現代的」か「伝統的」か、2 つのジャケ・ドロー

　ジャケ・ドローの伝統に根差した高級機械式腕時計「グラン・セコンド」が、スケルトンモデルで発表された。伝統的なレッドゴールドケースと現代的なプラズマセラミックケースの2 種である。

グラン・セコンド スケルトン レッドゴールド

　伝統を継承するモデルは、温もりのある銅色の上品な光沢を放つレッドゴールドケースだ。ストラップにはセミマット仕上げだが、まるでラバーのようなタッチの斬新なアリゲーターストラップを採用。そのグレーカラーは、グラン・セコンドの繊細なムーブメントのブリッジのグレーカラーと対を成している。

　直径41 mmのケースには、シリコン製ヒゲゼンマイを搭載したジャケ・ドローの自社キャリバーが収納されており、それぞれのパーツは限界まで入念にスケルトン加工されている。輪列は全体が宙に浮いているように見える状態で、極限まで刳り貫かれたブリッジに固定されている。ムーブメントを巻き上げるローターも、外周以外は完璧なオープンワークにより向こう側が見えるようになっている。

プラズマセラミックはホワイトセラミックを20,000℃に熱したガスで変化させる

　現代的なモデルは、ジャケ・ドロー初のプラズマセラミックを採用したタイムピースだ。ホワイトセラミックを20,000℃に熱したガスで変化させることで作り出されたこの素材は、素材に金属片を一切加えることなく、メタリックな光沢を得ることが出来る。光沢は変化すれど、セラミックの本質的な特性をすべて保持したままだ。すでに広く信頼を得ているハイテクセラミックと同じ硬度、軽さ、傷耐性を備えている。アントラサイトグレーカラーを纏ったこの新しいプラズマセラミック製ケースには、現代的で力強いグレーのファブリックストラップが取り付けられた。