ミシェル・パルミジャーニが1976年に修復の工房を開いてから20年後、自身の名前を冠した時計メゾンが誕生し、いつしかその中心には修復のアトリエが据えられた。パルミジャーニ・フルリエの業績は、過去の作品が教えてくれることが根底にあり、当時の技術的な課題に対して新しいソリューションを提供することで成り立っている。
記録ではアベンチュリンが用いられていた「鳥籠」
パルミジャーニの独自技術の一例に、19世紀初頭に製作された噴水とフルートが描かれた鳥かごのオートマタクロックの修復がある。時計を土台にした鳥かごは、天井から吊れるようになっており、底面のダイヤルは下から見上げる構造になっている。記録によると、かつては装飾にアベンチュリンガラスが使用されていたが、いつの間にかガラスはなくなり青いメタリックペイントに換えられていた。この修復を手がけて以降、パルミジャーニ・フルリエは、破損の可能性があるアベンチュリンという素材を、時計のダイヤルにのみ使用することにした。最新作の腕時計は、風防にサファイアクリスタルが使用され、アベンチュリン文字盤を守るプロテクターとなっている。
パルミジャーニ・フルリエ 2020新作「トンダ 1950 ムーンボー」
https://www.webchronos.net/news/45627/
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【2020新作時計】パルミジャーニ・フルリエ「トンダ 1950 ダブルレインボー フライングトゥールビヨン」
https://www.webchronos.net/news/43759/
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パルミジャーニ・フルリエが修復した、3つの小さなオートマタ
https://www.webchronos.net/news/33670/
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