ヴァシュロン・コンスタンタンは、同社の古典的な装飾技術の頂点と位置付ける「メティエ・ダール(芸術的工芸)」シリーズで、新しいエナメル文字盤の快作を発表した。夜間飛行の窓から見た東京の俯瞰図を想像させるこの文字盤は、深夜の東京の暗い色合いと、東京湾の青い色合いを表現した半透明のグラン・フー・エナメルをベースに、銀座の高級ショッピングエリア、東京タワー、政治の中枢エリアである霞ヶ関と永田町、さらにレインボーブリッジ、そして六本木のホットスポットが、金色の小さな点で強調されている。
東京に住み暮らす人々の郷愁を誘う風景
下地にダークエナメルを施した文字盤の上にバラエティ豊かなパウダーを使って、鳥瞰図さながらにミニチュアの絵画として描き出されているのは、不規則に広がる東京の景観だ。伝統的なグラン・フー・シャンルべ・エナメルと宝飾素材のパウダーを手で施す技法を結び付けたこのようなメティエ・ダールは、高級時計製造にいまだかつて用いられたことがなく、そのリアルな美しさは、全く新しい独創的な世界を切り開いている。
ヴァシュロン・コンスタンタン「メティエ・ダール・ヴィル・ルミエール(東京モデル)」
自動巻き(CAL.2460 SC)。27石。2万8800振動/時。18KWGケース(直径40mm / 厚さ8.9mm)。パワーリザーブ約40時間。30m防水。世界限定1本。ブティック限定。時価(参考価格1160万円 / 税別)。
ヴァシュロン・コンスタンタン「メティエ・ダール・ヴィル・ルミエール(東京モデル)」
自動巻き(CAL.2460 SC)。27石。2万8800振動/時。18KWGケース(直径40mm / 厚さ8.9mm)。パワーリザーブ約40時間。30m防水。世界限定1本。ブティック限定。時価(参考価格1160万円 / 税別)。
ヴァシュロン・コンスタンタンが夢見た芸術性の共鳴
ヴァシュロン・コンスタンタンが夢見たものは、二つの特別なアートの出会いだった。一つはヴァシュロン・コンスタンタンの職人たちによって3 世紀近くも受け継がれてきた、グラン・フー・シャンルべ・エナメルの技法。もう一つは、ゲストとして迎えた日本人のアーティスト、今井陽子氏が習熟する宝飾素材のパウダーを手で施す技法だ。このゴールドやパール、プラチナ、ダイヤモンドの微細なパウダーを一つ一つ細心の注意を払って抽出し、格別な輝きをエナメルに与えるユニークな技法が、本作の文字盤に使われている。
輝きと写実性の両方を際立たせるために、見る角度によって異なる輝きや、光り方の種類の違いにも注意を払いながら、サイズや輝きに応じてパウダーが選ばれる。
微小なゴールドの粒で光り輝く背景を作り、続いて、ダイヤモンドとプラチナのパウダーを次々にかけて明暗の効果を作り出し、そこにパールのスパンコールでアクセントを添える。
グラン・フー・シャンルベ・エナメルと日本人アーチスト「今井陽子」がコラボレーションした東京モデルは、世界限定1本
ヴァシュロン・コンスタンタンは新しいエナメル文字盤を開発するために、「今井陽子」氏を迎えた。氏は書道から着想を得て、キャンバスに宝飾素材のパウダーで絵を描くという功妙な技術を開発したアーチストだ。今井の微動だにしない集中力、特別に敏感な感覚に導かれて、東京の夜景、その眩い都市の光をエナメル文字盤に写し取るのに成功した。
ヴァシュロン・コンスタンタン 2020新作「パトリモニー・ムーンフェイズ・レトログラード・デイト」コレクション・エクセレンス・プラチナ
https://www.webchronos.net/news/46450/
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オリジナルモデルとの比較で見えてくるもの/ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク・コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ 1955」
https://www.webchronos.net/features/42697/
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ヴァシュロン・コンスタンタン 2020年の気になる新作 カジュアルさを上手く強調した「フィフティーシックス オートマティック」
https://www.webchronos.net/features/45350/
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